Ingredient Analysis

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル

成分 8件の商品に配合 ID: 11669
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+25

安全性
+65

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル
医薬部外品名テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル
慣用名・別名VCIP, VC-IP, テトライソパルミチン酸アスコルビル, テトラヘキシルデカン酸アスコルビル, ビタミンCテトライソパルミテート, ビタミンCテトラヘキシルデカン酸
INCI名Ascorbyl Tetra-2-Hexyldecanoate
化学式C70H128O10
分子量650.95 Da
由来半合成
推奨配合濃度0.5〜3%
適正pH域3.5〜6.5
コメドジェニック度3/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +65
成分の素材品質・配合価値
安全性 +25
肌・頭皮への安全性
補修力 +35
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +0
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

油溶性ビタミンC誘導体(VCIP/VC-IP)。アスコルビン酸の4つのOH基すべてを2-ヘキシルデカン酸でエステル化した構造を持ち、優れた脂溶性と安定性を実現。皮脂成分との親和性が高く、角質層を経由して真皮深部まで浸透後、酵素によりアスコルビン酸に変換される。美白作用(メラニン合成抑制)・コラーゲン産生促進・抗酸化による抗老化効果が48時間超持続する高機能ビタミンC誘導体。

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルの解析

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)は、不安定なビタミンC(アスコルビン酸)の4つのヒドロキシル基をすべて脂肪酸エステル化した完全油溶性のビタミンC誘導体である。通常のビタミンCは水溶性であるため皮脂バリアに阻まれやすく、また空気や光で酸化しやすいという根本的な欠点を持つが、VCIPはこの問題を構造レベルで克服している。

作用機序の核心は「プロドラッグ戦略」にある。エステル結合したまま角質層・表皮を透過し、皮膚内の酵素(エステラーゼ)によってアスコルビン酸へと変換されることで効果を発揮する。水溶性誘導体に比べて浸透速度は緩やかだが、到達深度と効果持続性(48時間超)に優れる点が最大の特徴だ。料理のたとえで言えば、「即席スープ」が水溶性ビタミンCなら、VCIPは「じっくり煮込んだスープ」――効き目に時間はかかるが深く染み渡り長続きする。

期待できる効果は主に3つ。①美白効果:チロシナーゼ活性を阻害しメラニン合成を抑制。②抗老化:コラーゲン産生を促進し、線維芽細胞を活性化することで真皮のハリ・弾力を改善。③抗酸化:活性酸素を消去し、紫外線ダメージや炎症後の酸化ストレスから皮膚細胞を保護。日本では医薬部外品承認成分としても認可されており、美白・育毛剤への配合実績が豊富。

類似成分と比較すると、アスコルビン酸リン酸エステル(APPs)は水溶性で安定性が高いが浸透力は中程度。アスコルビン酸グルコシド(AA2G)も水溶性で穏やかな作用。VCIPはこれらの中で最も高い浸透性・持続性を誇る一方、油性ベース製品への配合に限定されやすく、べたつきが生じる場合もある。配合濃度は通常0.1〜3%程度で用いられ、ナイアシンアミドやレチノールとの組み合わせでシナジー効果が期待される。稀にアレルギー反応の報告もあるが、全体的な安全性は高い。

相性の良い成分

トコフェロール フェルラ酸 ナイアシンアミド

相性の悪い成分・混合注意

鉄塩 銅塩 アルカリ剤