解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
シュワルツコフブランド名
ビオロジー / biology容量
375ml参考価格
1650円1mlあたり
4.4円JANコード
4987234350889KaisekiID
7394全成分
よくあるコンディショナーよりは効き目があります。ただしトリートメントと呼ぶほどではありません。
その理由は..
この製品の特徴は割と明快で,カチオン界面活性剤を複数組み合わせて構成しているところ。
それ以外の部分はさほど存在感なく、コンディショナーでよくあるようなカチオン界面活性剤が主役になりがちな構成というパターンです。
ただし、カチオン界面活性剤のチョイスが凝っているところが違いと言えます。
ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートのようなちょっと珍しいタイプのカチオン界面活性剤を配合し、単純に言えばコンディショニング効果が長持ちするような処方となっています。
持ちの良いコンディショナー、というべきか。
この他にもあるように、実に4種類ものカチオン界面活性剤を組み合わせ、ベース部分を構成しているわけですね。
さらに、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)というダメージ部分に選択的に吸着する形状のケラチン誘導体も配合。
コンディショニング効果に加えて髪に弾力を与えることが可能ですが、その成分については配合量がとても少なそうに見えます。影響力がどのくらいあるかはそれほど期待しない方がいいかもしれません。
前述したようなカチオン界面活性剤グループと、アミノ変性シリコーン(ビスアミノPEG/PPG‐41/3アミノエチルPG‐プロピルジメチコン)によるダメージ部分へのアプローチが中心と考えてよいでしょう。
これはつまり、大げさな効果のあるコンディショナーといった感じで、やってることは割とシンプルなのですがディープに作用する、というイメージです。
だからといって,優れたトリートメントに比べると、やはり守備範囲は狭く感じます。
普通のコンディショナーに比べ浸透性が高いという特徴があるのですが、浸透性が高いということはリスクも大きいということです。
ただでさえカチオン界面活性剤は、タンパク変性などのわかりやすい肌荒れ要素が強いわけで、それがパワーアップしているということは明らかに肌につけるのは気をつけた方が良いということになります。
かといって、髪に浸透するという特徴がこのトリートメントで役に立っているかと言うと限界はあると思います。
そもそも髪の元々の成分を補うというのではなく、カチオン界面活性剤が油性成分などを浸透させやすいといった特徴になるので、さほど補修されるというわけではないのです。
なめらかな感触や、保湿効果はある程度長持ちしますが、髪自体が強化されることはなく、そういう意味ではダメージリペアという要素は少ないのかなと思います。
発想としてはなかなかユニークで、個性があり面白い製品だと思いますが、どんな人に向いているかと言われるとなかなか難しい一品であります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。