上質になりきれなかったシャンプー
洗浄剤の部分は申し分ないほどに低刺激。
ベビーシャンプーのレベルと言ってもいいくらいに、粘膜刺激性も低いマイルドシャンプーです。
ただし、成分の後半は疑問が多く残る設計に。
ベヘナミドプロピルジメチルアミン=3級の陽イオン界面活性剤ですが、シャンプーに混ぜる(陰イオン界面活性剤と陽イオン界面活性剤をぶつける)という手法は強引でリスキー。
肌刺激性はやや低いタイプながら、陽イオン界面活性剤は皮膚刺激性が最も高い部類の成分といえます。
さらに、陰イオン界面活性剤(洗浄剤)とぶつけると違いの特徴を消し合う部分があることも考慮しなければなりません。
更に悪いのが、ヒアルロン酸Naはカチオン界面活性剤の良さを消してしまう。これを防ぐグリセリンの配合がない。
つまり、ろくに洗えないうえにリスキーな柔軟剤を入れていて、さらに柔軟剤の良いところも消してしまっている。
残るのは肌に刺激となるデメリットばかり。
もっと言えば、ヒノキチオールも防腐剤ながらパワーが強いため皮膚刺激になりやすい。
つまり、洗浄剤の性格とその他成分の性格がまるで違うため、総合的には良さを消し合いすぎて役に立たないリスキーなシャンプーである。という結論に。