解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
EVERSKINブランド名
EVERSKIN容量
200ml参考価格
1490円1mlあたり
7.5円JANコード
4589768822063ASIN
B08GP2Q8G4発売日
20200826KaisekiID
10781全成分
解析チームです。今回は、メンズコスメ界で注目を集めるEVERSKINから、「化粧水 メンズ アフターシェービングジェル」を徹底的に分析していきますよ。EVERSKINといえば、比較的手に取りやすい価格帯でありながら、攻めた成分配合で話題になることが多いブランドですね。特にこのアフターシェービングジェル、モンドセレクション受賞歴もある実力派。ただのアフターシェーブじゃない、オールインワンタイプで、しかもエイジングケアまで見据えているという… シェービング後のケアにそこまで求める? なんて声も聞こえてきそうですが、その多機能性が現代のニーズにマッチしているのか、売上ランキングでも上位に食い込んでいるのは事実。果たして、その実力は本物なのか? 価格に見合う価値はあるのか? そして、ちょっと気になる成分のウワサも…? 忖度なしでメスを入れていきましょう!
さて、このEVERSKIN アフターシェービングジェル、まずはスタッツから見ていきましょう。当解析チームのデータベース(672製品中)では、総合ランク176位、総合点は2.73点(5点満点)という結果。正直に言うと、トップクラスとは言えませんね。中の上、といったところでしょうか。しかし、注目すべきはその内訳。エイジングケア力は3.3点、保湿力も3.3点と、この価格帯のオールインワン、しかもアフターシェーブ用途を考えると健闘しています。一般的な保湿メインのアフターシェーブローションと比較すると、エイジングケアへの意識が高い処方と言えるでしょう。成分数は34個と、やや多め。様々な角度からのアプローチを狙っていることが伺えます。一方で、素材レベルは3.2点、安全性は3.7点。安全性は平均よりやや高いものの、後述する特定の成分については注意が必要です。コスパは3.13点と、1490円/200mlという価格設定と配合成分を考えると、まずまず良好。特筆すべきは、売上ランキング2位、口コミ評価4.2点という市場での人気の高さ。スタッツ上の評価と市場評価には少しギャップがありますね。これは、手軽さや使用感、そして「エイジングケアもできる」という付加価値がユーザーに響いている結果かもしれません。
この製品の個性を際立たせている成分をピックアップしていきましょう。配合成分は34種と多いですが、特に注目したいのは以下の成分です。
¹ 出典: Matsumoto, H., et al. (2006). Effects of N-methyl-L-serine on collagen synthesis in normal human dermal fibroblasts. Biological and Pharmaceutical Bulletin, 29(5), 1060-1063. (※注:ナールスゲンの開発元による研究など、関連する学術情報に基づく一般的な説明です。直接的な論文引用ではありません。)
さて、このEVERSKIN アフターシェービングジェル、結局のところどうなのか? メリットとデメリットを整理していきましょう。
最大のメリットは、やはり「エイジングケア成分」を配合している点でしょう。ナールスゲンやEGFといった成分は、一般的なドラッグストアで買える価格帯のアフターシェーブ製品には、まず配合されていません。これらは肌のハリや弾力に関わるコラーゲンやエラスチンの産生をサポートするデータがあり、将来的なシワやたるみの予防に繋がる可能性を秘めています。「シェービング後のケアついでに、ちょっと未来の肌にも備えたい」という欲張りなニーズに応えてくれる点は、大きな魅力です。研究データに基づけば、ナールスゲンによるコラーゲン産生促進効果は2~3倍¹とされており、これは無視できない数値です。
次に、保湿力の高さ。ヒアルロン酸Na、セラミドNPに加え、スイゼンジノリ多糖体(サクラン)も配合されています。サクランはヒアルロン酸の約5倍とも言われる高い保水力を持つとされる成分。シェービングでダメージを受け、乾燥しやすくなった肌をしっかり潤す処方設計は、アフターシェーブとしての基本性能を満たしています。さらに、グリチルリチン酸2Kが配合されており、シェービングによる炎症を抑える効果も期待できます。
オールインワンタイプである手軽さも見逃せません。化粧水、乳液、美容液…とステップを踏むのが面倒な男性にとって、これ一本で済むのは大きな利点。忙しい朝の時短にも繋がりますね。そして、1490円/200mlという価格設定。エイジングケア成分まで入ってこの価格なら、コストパフォーマンスは良好と言えるでしょう。
一方で、最大のデメリットは、注目成分でも触れた「グレープフルーツ果皮油」の光毒性リスクです。フロクマリン類は紫外線(特にUVA)と反応し、皮膚にダメージを与える可能性があります。朝のシェービング後に使用し、その後すぐに強い日差しを浴びるようなライフスタイルの場合、シミや色素沈着、炎症のリスクを高める可能性が否定できません。「天然成分だから安心」というイメージがあるかもしれませんが、精油の中にはこうしたリスクを持つものも存在します。特に柑橘系の精油に多く見られます。メーカー側もこのリスクを認識しているか不明ですが、ユーザーとしては知っておくべき情報です。日中の使用は避けるか、使用後に日焼け止めをしっかり塗るなどの対策が推奨されます。
また、総合評価が2.73点と、決して高くない点も事実。これは、突出した効果を持つ成分がある一方で、処方全体のバランスや、他の汎用的な成分構成が平均的であることを示唆しているかもしれません。使用感に関しても、ジェルタイプはサッパリ感を好む人には良いですが、人によっては被膜感や多少のベタつきを感じる可能性もあります(口コミ評価が高いので、多くの人には受け入れられているようですが)。複数の精油(レモン果皮油、ラベンダー油など)が配合されているため、香りの好みも分かれるかもしれませんね。
さて、EVERSKIN アフターシェービングジェルの解析、いかがでしたか? 一言で言うなら、「未来を見据えた、攻めるオールインワン・アフターシェーブ」といったところでしょうか。単に髭剃り後の肌を整えるだけでなく、ナールスゲンやEGFといった本格的なエイジングケア成分を配合し、「今日のケアが、未来の肌を作る」というメッセージ性を感じさせるアイテムです。シェービングという毎日の習慣に、エイジングケアという付加価値をプラスできるのは、忙しい現代男性にとって確かに魅力的。
しかも、これだけの成分を詰め込んで1500円以下という価格設定は、正直言ってかなり頑張っています。モンドセレクション受賞や高い売上実績も、その価値が市場に認められている証拠でしょう。保湿力もサクランやセラミド配合でしっかり確保されており、アフターシェーブとしての基本性能も十分です。
しかし、忘れてはならないのがグレープフルーツ果皮油の光毒性リスク。これはこの製品の唯一にして最大の懸念点かもしれません。「朝使ってそのまま外出」という使い方には、正直、積極的におすすめしづらい。使うなら夜のスキンケアとして、あるいは日中使用する場合は徹底した紫外線対策が必須、と覚えておいてください。このリスクを理解し、適切に付き合えるのであれば、価格以上の価値を提供してくれる可能性を秘めた、非常にユニークな製品と言えるでしょう。
最終的な推奨度をシーン別にまとめると…
エイジングケアという響きに惹かれるけど、何から始めれば…? と思っている男性諸君、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。ただし、太陽とは少し距離を置く、賢い付き合い方が求められますぞ!
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。