リフトシャンプーの製造元、玉理化学株式会社は、美容師さんならおなじみですね。タマリスという関連会社の名称の方がなじみがあるかもしれません。
そんなヘアケアの得意な会社の製品ですので、当然中身も味わいの違う構成となっています。
まず、基礎となっている洗浄剤がラウロイルグルタミン酸TEA。なんともしっとり感のリッチな洗浄剤です。とても肌にやさしく、髪もうるおいをまとってツルツルな感じとなるでしょう。
ただ、この洗浄剤はアミノ酸系の中でも泡立ちと洗浄力が弱いのが欠点。そこを、PPG-2コカミド、セテアレス-60ミリスチルグリコールで粘度を向上させ、泡立ちを安定させている設計ですね。
ココアンホ酢酸Naも泡立ちが良い両性界面活性剤なので、全体的な使用感の快適性に寄与しているものです。
意外とあまり見ない構成ですが、上質でうっとりするような使用感がとても心地よさそうですね。
洗浄剤のヘアケア効果それ自体も優れているわけですが、なんといってもキトサンラウラミドヒドロキシプロピルスルホン酸Naが違いをもたらしています。
この成分は優れた保湿皮膜形成効果をもたらし、また増粘作用・ゲル化剤としても優秀なので、結果的に上質な洗浄剤をより上質に変化させています。 髪や頭皮に対してコーティング作用をもたらし、抗菌性や潤滑性も残しますから、もはや洗浄剤の枠を超えた活躍をしてくれる成分といえます。
さらにはヘマチンも配合。髪のケラチンへの強い結合力により、毛髪補強,脱毛の抑制,活性酸素除去,チオグリコール酸(パーマ)臭除去,染毛促進など、幅広い有効性。近年、過酸化水素の除去能が白髪の抑制に役立つ可能性も取り沙汰されている成分です。
いかにこのシャンプーが異質で、平凡なシャンプーと毛色が違うのかがこれだけで分かりますよね。
ヘマチンなどと比べると目立ちませんが、エラスチン、コラーゲン、プラセンタ、シルク、ヒアルロン酸といったPPT系などをはじめ、ゴボウ、甘草、ダイコン、トウガラシ、ナスエキスの効能も頭髪に降り注ぐでしょう。
ダイズイソフラボンも配合されていますが、これは皮脂抑制や保湿作用、男性ホルモン抑制といった育毛効果などを期待できます。
シャンプーとしてはかなり高額で、6000円近い定価とは驚きではあるのですが、たしかに高いだけのことはある品質といえます。
個性もあり、体験したことのないような洗浄体験を享受できます。そしてサロン品質に迫るヘアコンディショニング作用。頭皮へのメリットも少しじゃありません。
中でも、やはりキトサンラウラミドヒドロキシプロピルスルホン酸Naを中心とした洗浄体験には試すだけの価値があります。
これは、ほとんどトリートメントをしているようなヘアケア、スキンケアをもたらしながら、洗浄剤としてもしっかり使い物になっている、むしろリッチな使用感という点で、こんな経験はなかなかないといえるからです。
さすがは美容メーカーの大御所といった製品です。コスト度外視で本物をとにかく使ってみたい、という方は挑戦してみては?
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。