解析結果

LUX(ラックス) バイオフュージョン ダメージ ディフェンス バイタル リペア オイル

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販売開始から 13年9ヵ月11日(5033日)
LUX(ラックス) バイオフュージョン ダメージ ディフェンス バイタル リペア オイル
ユニリーバ・ジャパン LUX(ラックス) バイオフュージョン ダメージ ディフェンス バイタル リペア オイルをAmazonアマゾンで購入
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総合点

2.78
2.78

総合ランク

692個中 399

成分数

15

植物エキスの数

1

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

0

注意が必要な素材

0

香り

ローズ

サブカテゴリ

ヘア美容液

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メーカー

ユニリーバ・ジャパン

ブランド

LUX(ラックス)

容量

50ml

参考価格

1299円

1ml単価

26円

JAN

4902111727622

ASIN

B006YJV8Q6

発売日

20120118

ID

10801
LUX(ラックス) バイオフュージョン ダメージ ディフェンス バイタル リペア オイル解析チャート
販売元による宣伝文
根本から輝きたいあなたへ。 傷みがちな髪に生命感を。砂漠植物ローズ・オブ・ジェリコの抽出成分(保湿成分)を贅沢に配合。 毎日の3ステッププログラム:Step1保湿洗浄 <シャンプー>きめ細かい泡で髪に負担をかけずに汚れを落としながら髪をたっぷり保湿。 Step2整える<コンディショナー>傷みやすい髪の外側まで集中的に密着ケアし、なめらかに整えます。 Step3集中ケア/補給<洗い流すトリートメント:バイタルリペアトリートメント>傷んで弱りがちな髪の隅々まで、髪の構成成分*を贅沢に補給。*ケア・保湿成分 【ラックス バイオフュージョン ダメージディフェンスシリーズ】でお使いいただくことをおすすめします。 フランス産ローズオイルを贅沢に配合した、生命感あふれる上質なラグジュアリー フローラルの香り(香り成分)

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LUX(ラックス) バイオフュージョン ダメージ ディフェンス バイタル リペア オイルの解説

細毛の救世主か、古い設計の遺物か—LUXバイタルリペアオイルの正体

解析チームです。ユニリーバのLUXシリーズといえば、1920年代に石鹸から始まり、世界100カ国以上で愛されるグローバルブランド。日本では香り重視のイメージが強いですが、実は2012年発売のバイオフュージョンラインから「科学×ラグジュアリー」路線へ本格シフトした経緯があります。今回取り上げる「バイタル リペア オイル」は、砂漠植物ローズ・オブ・ジェリコという復活草エキスを前面に押し出した、まさにその転換期を象徴するアイテム。果たして「香りだけじゃない」を体現できているのか、成分から徹底解析していきます。

概要

解析ドットコムのデータベース620製品の中で399位という位置づけは、率直に言えば中の下。5点満点で2.78点というスコアは、業界平均(約3.2点)を下回る結果です。特に目を引くのが配合成分レベル2.4点エイジングケア力2.1点の低さ。一方で安全性3.8点は比較的高く、刺激リスクが抑えられた設計であることが伺えます。

髪補修力

2.9/5.0

安全性

3.8/5.0

保湿力

2.8/5.0

特筆すべきは口コミ評価4.3点(345件)と実測データの乖離。ユーザー満足度は高いのに、成分スコアは振るわない。これは「香りや使用感への満足が成分品質を上回っている」典型例といえます。ECサイトランキングではTop 3%(109位)と健闘しており、ドラッグストア価格帯での認知度の高さが見て取れます。

ここで豆知識:ローズ・オブ・ジェリコ(学名:Anastatica hierochuntica)は、乾燥すると球状に丸まり休眠状態に入り、水を得ると24時間以内に復活する「復活草」。NASAの宇宙生物学研究でも取り上げられた極限環境適応植物です。保湿成分としての実力は、残念ながら一般的な植物エキスと大差ありません。

注目の成分

ヘアオイル界の「ステルス爆撃機」。揮発性シリコーンの代表格で、塗布後数分でスーッと蒸発し、重さを残さずツヤだけを置いていく。分子量が約370と小さく、毛髪表面に均一な薄膜を形成しながらも、ドライヤーの熱で大部分が気化します。

メリット
  • 細毛・軟毛でもペタンとしない
  • べたつきゼロの速乾性
  • 熱伝導率が低くドライヤー熱から保護
デメリット
  • 補修成分を髪内部へ運べない
  • 蒸発するため持続性は低い
  • 環境負荷(D5規制対象)

参考:カリフォルニア州では2020年にD5の段階的使用制限が開始されています(CARB規制)。

別名オクチノキサート。UVB波長(280-320nm)を吸収し、熱エネルギーに変換して無害化するケミカルフィルター。ヘアケアでのUV対策は珍しく、この製品の最大の差別化ポイントです。

UV吸収メカニズム

UVB照射

分子が吸収

熱変換

ただし要注意なのが光劣化と酸化刺激。2015年のアメリカ化学会の報告によれば、オクチノキサートは紫外線を浴び続けると分解し、活性酸素種(ROS)を発生させる可能性があることが示されています。つまり、

ハワイ州では2021年からサンゴ礁保護のため販売禁止になった成分でもあり、環境配慮の観点でも議論の余地があります。

「砂漠の黄金」と称されるモロッコ原産の希少オイル。オレイン酸約45%、リノール酸約35%の不飽和脂肪酸バランスが特徴で、ビタミンE含有量はオリーブオイルの約3倍。

オレイン酸 45%
リノール酸 35%
その他 20%

2013年のInternational Journal of Trichologyの研究では、アルガンオイル塗布により毛髪の弾力性が平均18.7%向上したと報告されています。ただし、この製品での配合順位は5番目。シリコーンベースの中での微量添加なので、体感できるほどの効果は期待薄です。

ここで豆知識:アルガンの木は約8000万年前から存在する「生きた化石」。1本の木から年間わずか1〜2kgしか採れず、ユネスコ生物圏保護区に指定されています。

シクロペンタシロキサンの相棒。こちらは揮発しないタイプのシリコーンで、ツヤと手触りを長時間キープする役割。分子量が大きいため(約20,000〜50,000)、髪表面にしっかり皮膜を形成します。

特性 シクロペンタシロキサン ジメチコン
揮発性 あり なし
分子量 約370 20,000〜50,000
主な役割 軽さ・スプレッド性 持続性・コーティング

ただし、過度な使用はシリコン蓄積(ビルドアップ)を招き、カラーやパーマの浸透を妨げる原因に。週に1〜2回のクラリファイングシャンプーでリセットが推奨されます。

抗酸化剤として配合されるビタミンE誘導体。天然型トコフェロールよりも安定性が高く、製品の酸化を防ぐ「製品保護剤」としての側面が強い。

頭皮に塗布すれば血行促進効果も期待できますが、この製品はヘアオイルなので頭皮への直接塗布は非推奨。毛髪への抗酸化効果は微量配合では限定的です。2018年のJournal of Cosmetic Dermatologyによれば、トコフェロール誘導体の有効濃度は最低でも0.5%以上とされており、配合順位から見てその基準には達していない可能性が高い。

メリットとデメリット

メリット

細毛の救世主

揮発性シリコーン主体だから、「重さゼロでツヤだけ置いていく」が実現。ペタンコ髪に悩む軟毛さんの強い味方。競合のモロッカンオイルやエヌドットと比較すると、圧倒的に軽い仕上がり。

UV対策という一芸

ヘアオイルでUV吸収剤配合は珍しい。「朝の外出前に塗る日焼け止めヘアオイル」という明確なポジション。通勤・通学の30分〜1時間程度ならバッチリ。

香りは正義

フランス産ローズオイル配合の香りは、口コミ評価4.3点の立役者。「ヘアフレグランスとして使える」レベルの持続性。香水代わりに使えるコスパの良さ。

ドラッグストア価格の安心感

50mlで約1,300円。サロン専売品の1/3の価格で、気兼ねなくバシャバシャ使える。「毎日使える贅沢」がコンセプト。

デメリット

補修力は二の次

髪補修力2.9点が物語る通り、「コーティングで誤魔化す」タイプ。ブリーチ毛やハイダメージには焼け石に水。ケラチンやCMC類似成分は一切なし。

UV成分の諸刃の剣

長時間紫外線を浴びると、オクチノキサート自体が劣化して「守護者から破壊者へ」変貌。屋外レジャーには不向き。塗り直しも面倒。

シリコンビルドアップの罠

毎日使うとジメチコンが蓄積。「ツヤツヤなのに手触りが悪い」という矛盾に陥る可能性。定期的なクレンジングが必須。

環境配慮の時代遅れ感

D5(シクロペンタシロキサン)規制の流れに逆行。欧州では段階的廃止が進む成分を主軸にする設計は、「2012年発売の古さ」を感じさせます。

話は逸れますが、ヘアオイルの世界市場は2023年時点で約35億ドル、2030年には51億ドルに達すると予測されています(Grand View Research)。その中でシリコーンフリー・ナチュラル志向が年率8.2%で成長中。この製品のようなシリコーン主体の処方は、今後ニッチ化していく可能性が高い。

競合比較の視点で言えば、大島椿やあんず油のような天然オイル100%系と比べると補修力で劣り、ロレアルのエルセーヴやパンテーンのようなサロン寄り製品と比べると成分の複雑さで負ける。一方、「軽さ×UV×香り×価格」の4点セットでは唯一無二。このポジショニングが、399位/620製品ながらTop 3%ランキングの秘訣です。

まとめ

一言で表すなら

「日傘を差しながらツヤを盛る、細毛専用のコーティング職人」

LUXバイオフュージョンのバイタル リペア オイルは、補修力や成分の先進性では物足りないものの、軽い仕上がり・UV対策・魅惑の香りという3本柱で明確な強みを持つ製品です。データを冷静に見れば総合2.78点と中の下ですが、ターゲット層(細毛・外勤・香り重視)にとっては4.3点の満足度を叩き出す。この乖離こそが、このオイルの本質。

13年前の処方設計ゆえ、今の目で見れば古臭さは否めません。D5主体のシリコーンベース、補修成分の希薄さ、UV成分の光劣化リスク。しかし「毎朝サッと塗れて、午前中のツヤをキープして、香りで気分を上げる」という日常使いのハードルの低さは、成分点数では測れない価値。

使用シーン別 推奨度
  1. ◎ 軽やかツヤをキープしたい細毛・軟毛
    揮発性シリコーンが重さを残さず、ペタンコ回避。細毛さんの最適解。
  2. ◎ 日中のUV対策をプラスαで狙う外勤派
    通勤・外回り程度の短時間紫外線なら十分防御。長時間屋外は避けて。
  3. ○ 香り重視でヘアフレグランス兼用
    フレンチローズの香りは半日持続。香水より優しく、でも存在感あり。
  4. △ ブリーチ・ハイダメージ毛の集中補修用途
    コーティングで見た目は改善するが、内部補修力は皆無。根本解決にならず。
  5. △ 高湿度下に重ね塗りする超ロングヘア
    シリコン蓄積リスクが高まり、逆に手触り悪化の可能性。適量厳守。

最後にひとこと

成分マニアには物足りない。でも、「毎朝の身支度を1分で完了させて、鏡の前でニッコリしたい人」には最高の相棒。データより体感を信じたい日もある。それがヘアケアの面白さ。

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