解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ホーユーブランド名
OCEAN TRICO(オーシャントリコ)容量
120ml参考価格
1341円1mlあたり
11.2円JANコード
4987205010651ASIN
B0B76RNCTB発売日
20221003KaisekiID
9556全成分
解析チームです。今回は、巷で話題のヘアオイル、その実力を徹底解剖していきましょう。今回取り上げるのは、OCEAN TRICO(オーシャントリコ) アンサーオイル。はい、拍手! ホーユーさんから発売されている、この一見すると普通のオイル、一体どんな秘密が隠されているのでしょうか? ヘアケアブランドとして知られるOCEAN TRICOですが、実はサロン発のブランドであり、プロの視点も取り入れている点が強み。今回のアンサーオイルは、サロン品質を自宅で手軽に、というコンセプトなのでしょうか。では、早速深掘りしていきましょう。
まずは、このオイルの基本的なスタッツを見ていきましょう。総合ランクは628個中30位、総合点は5点満点中3.71点と、まずまずの成績です。特に注目すべきは、安全性の高さが5.3点と非常に高い点でしょう。これは、成分構成が比較的シンプルで、肌への刺激となる可能性のある成分が少ないことを示唆しています。一方で、髪補修力は3.6点、スカルプケア力は3.1点と、平均的なレベル。ヘアケアオイル全体で見ると、補修やスカルプケアをメインにする製品と比較すると、やや控えめな印象です。成分数も16個と比較的シンプルですね。業界平均と比較すると、成分数はやや少なめといえるでしょう。口コミの評価点は4.4点と高く、売上ランキングは49位、直近30日間の売上数は92個と、まずまずの人気を誇っています。これらの数字から判断するに、このオイルは特定の悩みに特化したものではなく、普段使いしやすい、バランスの取れた製品であると言えるでしょう。特に、髪の安全性を重視したい方には向いているかもしれません。
さて、ここからはこのオイルのキモとなる成分に迫っていきましょう。全成分数は16個と比較的少ないですが、その中でも特に注目すべき成分は以下の通りです。
これらの成分を見てみると、髪だけでなく頭皮のケアにも配慮されていることがわかりますね。特にテトラヘキシルデカン酸アスコルビルとコメヌカ油は、頭皮のエイジングケアに有効な成分と言えるでしょう。しかし、髪の補修力に着目すると、ケラチンやセラミドなどの成分が配合されているわけではないので、ダメージヘアを積極的に修復したいという方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
余談ですが、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、ビタミンCの中でも特に肌への刺激が少ないと言われています。これは、その構造が脂溶性であるため、肌の奥深くまで浸透しやすく、お肌の表面で刺激を起こしにくいからだと考えられています。
さて、ここからはOCEAN TRICO(オーシャントリコ) アンサーオイルのメリットとデメリットについて、もう少し掘り下げて解説していきましょう。まず、最大のメリットは、やはり頭皮への配慮でしょう。多くのヘアオイルは髪への効果を重視しがちですが、このオイルは頭皮の美容成分にも着目している点が特徴的です。テトラヘキシルデカン酸アスコルビルの抗酸化作用や、コメヌカ油のエイジングケア効果は、頭皮の健康を保つ上で非常に重要です。特に、頭皮の乾燥や炎症が気になる方には、このオイルは良い選択肢となるかもしれません。また、シリコーン系の成分が配合されているため、髪の表面を滑らかにし、サラサラとした質感を与えてくれるのもメリットの一つです。これにより、髪の絡まりやパサつきを抑え、スタイリングしやすい状態に導いてくれます。さらに、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合により、日常的な紫外線対策としても活用できるのは嬉しいポイント。ただし、あくまでも補助的なものであり、日焼け止め製品の代わりにはならないので注意が必要です。
次に、デメリットについてですが、このオイルはあくまでバランス型であるため、特定の悩みを抱えている方には、やや物足りなく感じるかもしれません。例えば、深刻なダメージヘアを補修したい方や、髪のボリュームをアップさせたい方にとっては、他の製品の方が効果的な場合もあります。また、成分構成を見ると、保湿成分は比較的控えめな印象です。乾燥が気になる方は、他の保湿力の高いヘアオイルと併用する必要があるかもしれません。さらに、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合は、紫外線対策には有効ですが、肌への刺激となる可能性もゼロではありません。特に敏感肌の方は、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。全成分を見ると、香料も含まれているため、香りに敏感な方は注意が必要です。メーカーの説明では「不思議なとろみテクスチャー」とありますが、実際に使用してみると、一般的なオイルと比べて、それほど特筆すべき点はありません。この点は、少し誇大広告かもしれませんね。
ここで豆知識ですが、シリコーンオイルは、その分子構造の大きさから、髪の内部に浸透することはほとんどありません。そのため、髪の表面をコーティングすることで、手触りを良くしたり、ツヤを与えたりする効果はありますが、髪の内部から修復する効果は期待できません。あくまで、一時的な改善効果であるということを理解しておきましょう。 また、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、紫外線吸収剤の中でも比較的安定性が高いとされていますが、紫外線に長時間さらされると、分解して効果が低下する可能性があります。そのため、日中の紫外線対策には、こまめな塗り直しが重要です。
さらに、このオイルは、髪だけでなく頭皮にも使用できる点が特徴ですが、必ずしもすべての方に合うとは限りません。特に頭皮に炎症がある場合は、使用を控えるか、専門医に相談するようにしましょう。また、頭皮に直接塗布する際は、マッサージするように優しく馴染ませることが大切です。力を入れすぎると、頭皮を傷つけてしまう可能性があるので注意してください。
配合成分の考察として、イソドデカンやシクロペンタシロキサンなど、揮発性の高い油性成分が使われていることがわかります。これらの成分は、オイルを髪に塗布した際のベタつきを抑え、サラサラとした質感を与えるのに役立ちます。しかし、これらの成分は、髪や頭皮への保湿効果はあまり期待できません。そのため、保湿を重視する方は、他の保湿成分を多く配合したオイルを選ぶのが良いでしょう。また、アルガニアスピノサ核油やスクレロカリアビレア種子油などの植物油も配合されていますが、これらの成分は、オイル全体の配合量から考えると、それほど多くは含まれていないと考えられます。そのため、これらの成分の効果を過度に期待するのは避けた方が良いでしょう。しかし、これらの成分が、オイル全体の質感を高め、より使いやすいものにしているのは間違いないでしょう。
OCEAN TRICO(オーシャントリコ) アンサーオイルは、サラサラ感と美容効果を両立させた、バランスの良いヘアオイルであると言えるでしょう。特に、頭皮のエイジングケアに配慮している点は、他のヘアオイルと比較して、大きな差別化ポイントとなっています。しかし、髪の補修力や保湿力は、他の製品と比較して、飛び抜けて高いわけではありません。そのため、特定の悩みを抱えている方にとっては、他の製品の方が良い場合もあるでしょう。このオイルの本質的な価値は、「普段使いしやすい、安心感のあるヘアオイル」という点に尽きるでしょう。髪だけでなく、頭皮の健康も気になるけど、あまり色々考えたくない、という人にはピッタリかもしれません。特定の効果を求めるのではなく、日々のヘアケアを心地よく行いたい、そんな方にこそ、おすすめできるオイルです。
最後に、使用シーン別の推奨度をまとめます。
このオイルは、あくまでも日常使いに適した製品であり、スペシャルケアを求める方には不向きかもしれません。ですが、そのバランスの良さこそが、このオイルの魅力なのです。みなさんのヘアケアライフの一助になれば幸いです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。