解析ジャーナル

短髪男子もリンスはすべきか問題

男性もリンスを使うべきか問題

リンスは女性だけのものだろうか?

男性のみなさんは、ふだんリンスをしているだろうか。

とくに、短髪の男性はその必要性をまったく感じず、シャンプーだけという人も多いのでは。

そこで、今回は真剣に男性もリンスを使うべきか問題について考えてみることにしました。

リンス剤

リンスの役割

シャンプーのあとのリンス、あれってどんな役割があるでしょう?

言うまでもなく、髪をさらさらにするもの。ですよね。

ただ、もう少し掘り下げてみると帯電防止という働きがあることがわかります。

帯電防止、つまりは静電気の発生を抑えると考えてください。静電気の発生を抑えると良いことは、髪同士の摩擦で絡まりを起こしづらくなる。つまり、さらさらになる。というわけ。

この帯電防止効果、実はホコリなど汚れが髪にくっつくことも防いでくれます。車を洗うとき、シャンプーだけでなくワックスで仕上げる事が多いのと同じ理由ですね。

汚れが蓄積しない、絡まりを防いでくれる。リンスってすごいですね。実はこれだけじゃありません。

カチオン界面活性剤の働き

リンスのベースになっている成分といえば、カチオン界面活性剤です。このカチオン界面活性剤、先述したように帯電防止などの働きのほか、実は重要な働きがあります。

香り、です。

カチオン界面活性剤といえば、実は消臭剤のベース成分でもあります。そう、空間に漂う悪臭の成分に取り付き、囲い込んで消臭してしまいます。

さらに、香りを残すことも得意です。カチオン界面活性剤はすすいでもかんたんに落ちないプラスイオンを帯びているため、香り成分を定着させることができます。

ということで、カチオン界面活性剤ベースであるリンスは頭皮、皮脂、髪から発せられるニオイを良い香りに置き換えることが得意なんですね。

これは、シャンプーだけしかしない場合よりも遥かにニオイを長時間改善することが可能です。

つ・ま・り、特に皮脂分泌の多い男性、さらに加齢臭が気になる中高年年代には必須といえる機能をもっているわけです。

もちろん、体臭は必ず消さなければならないもの、というわけではありません。それが魅力に感じる場合もあることでしょう。しかしここでは、一般的に皮脂が多い男性、そして加齢臭向けということでリンスを使った場合の方がメリット多しとお伝えしておきたいと思います。

ついでに言えば、カチオン界面活性剤は殺菌作用も非常に強いので、衛生面でも少しの助けになるかもしれませんね。

リンスの使い方には注意

と、ここまでリンスの良いことばかりをつらつらと書き連ねましたが、デメリットもすごいものがあります。

リンス、要はカチオン界面活性剤は、頭皮につけて放置するとハゲます。

なんと、カチオン界面活性剤は脱毛剤としても機能するので、皮膚には基本つけないほうがよいです。ここまでお伝えしたメリットは、すべて髪につけて、お湯ですすいだ場合の話です。

髪や頭皮につけたまま一日を過ごす、というようなケースはデメリットの方が大きくなりますので、絶対にお湯ですすぐことです。

タンパク変性作用が非常に強いので、あっという間に肌荒れも起こします。冗談だと思ったら、肌に目立たないところでリンスを刷り込み続けてみてください。肌がどんどんめくれていきますから。

まとめ

使い方に気をつけることを前提として。それを踏まえての話です。

男性も、リンスするべきです。トリートメントでもコンディショナーでも同じです。

あるなら、すべきです。

理由は、体臭が気になる人ほど絶大な効果があります。体臭が気になる人は、皮脂分泌がもっとも多い頭皮のニオイもまずまず強烈なはず。

枕のニオイ、気になる人、汗をかいたあと、気になる人、そういう人ほど、リンスは使いましょう。

リンスはよくすすいでも、効果はかんたんに消えません。しっかりすすぐことで、リスクをかなり低減できます。

最近髪をブリーチしている方も多いですが、当然ダメージヘアならばトリートメントをしましょう。

白髪染めの場合は髪がかたくなりがちです。コンディショナーしましょう。

髪が短い?それでもリンスをつけて流して仕上げましょう。汚れもつきにくくなりますし、香りが全然違いますから。

例えば、バーベキューの煙、あんなものも付着しにくくなるんですよ。

というように、リンスはメリットがいっぱい。男性も積極的に取り入れましょう。

まとめのまとめ

  1. 体臭、皮脂臭の防止にもなる。
  2. 髪はもちろんさらさらに。
  3. 汚れもつきにくくなる。
  4. 環境臭もつきにくくなる。
  5. 肌にはなるべくつけない。
  6. かならずよくすすいで仕上げる。