解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ビジナルブランド名
アロマキフィ容量
30ml参考価格
979円1mlあたり
32.6円JANコード
4573492151070KaisekiID
7248オーガニック認証取得原料99%以上という作りのオーガニックなヘアセラムですが、だからといって肌に良いとは限らないようです。
果物の果皮から得た精油には光毒性を持つ成分が多くあります。その中でも、グレープフルーツ果皮油の10倍、レモン果皮油の5倍毒性が強いのが、この製品に含まれているベルガモット果皮油です。
もはや光毒性の王者とでも言うべき成分ですが、このベルガモット果皮油が洗い流さないオーガニックヘアセラム=髪の美容液として使われるのはどういうことを意味するでしょうか。
光毒性とは、紫外線エネルギーを吸収し、蓄積して、一気に放出する→肌に日焼け・火傷を起こす性質のことを言いますが、肌にはシミを作ったり、皮膚細胞を損傷させたり、髪には言うまでもなく紫外線によるダメージを与えるということになります。
あれ? 髪の美容液のはずが、髪にダメージを与える性質を持っているというのはおかしな話です。
なんだか残念な感じのする光毒性ヘアセラム。この残念な性質を抜きにして見ても、ひまわり油やホホバオイルといった特に珍しくもない植物オイルが髪に乗っかる程度の話で、髪の美容液というより陳腐なヘアオイルという言い方の方が近い印象です。
もちろん、ヒマワリやホホバやサフラワー油をバカにしているわけではありませんが、この程度であればよくあるシリコーンオイルよりも性能は低いと感じる可能性大です。シリコーンのようなさらっとした軽快感もありませんし、もちろん撥水・撥油性能も期待できず、髪を保護するという意味ではまったく役立たないように見えます。
なおかつ、美容液と呼ぶにはそもそも美容効果がほとんど期待できないばかりか、光毒性でダメージの心配の方が大きいため、商品名からして失格と言わざるを得ないでしょう。何の失格かよくわかりませんが。
とりあえず、余計な心配事を増やさないためにもヘアセラムの中からこの製品を選ぶことはあまりお勧めできません。
オーガニック志向だからといっても、光毒性で問題視されるグレープフルーツ果皮油の10倍のリスクを持っている成分が入っている、という事実をよく考えてみれば、危なくて手を出せないというのが普通の考え方ではないでしょうか。
商品説明ではシリコンや合成成分、石油系界面活性剤などを使っていない、などと安心感をことさら強調してアピールしているのですが、むしろこの製品の方が危ないという笑えない状態です。何かの冗談だと思ってスルーした方が良さそうな一品でした。
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