チャップアップ(CHAPUP)スカルプケアシャンプーの解析結果 | シャンプー解析ドットコム 

チャップアップ(CHAPUP)スカルプケアシャンプーの解析結果

総合点3.48
2760個中228位
品質3.8 %
成分数43
1mlあたり15.9円 %
安全性6.2 %
エキス類16
詳細情報
  • チャップアップ(CHAPUP)スカルプケアシャンプーの詳細情報
  • [発売日]
  • [JANコード] 4571413820067
  • [ランキング] 228位 2760個中/
  • [ポイント(5点中)] 3.48点
  • [ジャンル] S
  • [容量] 300ml
  • [参考価格] 4780円
  • [1mlあたり] 約 15.93円
  • [商品ID] 5301
  • [ASIN]
  • [商品サイズ]
  • [商品重量] g
  • [成分数]43
  • [洗浄剤数]6
  • [エキス類]16
  • [特に優れた成分]2
  • [要注意成分]0
販売元による宣伝文
5種類の高級アミノ酸系洗浄剤使用。オーガニックエキス10種配合の弱酸性で頭皮の潤いそのままキープ。濃密で、心地よい洗い上がり。
チャップアップ(CHAPUP)スカルプケアシャンプー解析チャート

チャップアップ(CHAPUP)スカルプケアシャンプーの解説

育毛シャンプー界隈でかなり宣伝に力をいれている商品の1つ。

なんとウルトラの父や、ルー大柴を広告塔に据え、大々的に展開されているシャンプーですので、1度は見たことがある、という方も多いのでは。

すごい宣伝

お笑い芸人も巻き込んでの宣伝活動は凄まじい勢い、さらに、育毛剤売上No.1、人気調査No.1、口コミ評価No.1、モンドセレクション金賞受賞、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー3年連続大賞受賞など、一体どれだけすごいんだと言わんばかりの猛アピール。

これだけのマーケティングを展開していますから、必然的にシャンプーの値段は5000円近くという高額となっています。これは、中身が良いからなのか、CM料がかかりすぎているのか、中身を見てみないとわからないですね。

本当の実力を成分から見てみましょう。

さっそく、チャップアップシャンプーの中身を見ていきましょう。

まず洗浄剤。

ベースはココイルグルタミン酸2Naとコカミドプロピルベタイン。添加でラウロイルアスパラギン酸NaやココイルトレオニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ラウリン酸ポリグリセリル-10。

いわゆるアミノ酸系シャンプーです。ちょっと泡立ちが不安視される構成ですが、非イオン界面活性剤トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコースの配合などで粘度を向上させることで使用感を調整できています。

低刺激で洗浄力はさほど高くありません。コンディショニング効果もアミノ酸系の中ではそれほど高いとまでは言えないでしょう。

ヘアケア成分

スカルプシャンプー、育毛シャンプーでありながらヘアケア成分が実は目立つチャップアップ。

メチルグルセス-20をはじめ、ポリクオタニウム-53やPPG-3カプリリルエーテルなど、とにかく指通り重視!といった成分が並びます。PPG-3カプリリルエーテルはシリコーンの代わりに使われるような成分ですので、かなり使用感を重視しているのがわかりますよね。

さらに、y-ドコサラクトン+セバシン酸ジエチルではっきりとしたハリコシ感を、メチルグルセス-20は被膜効果があるのでシリコン的な感触を付与します。

育毛シャンプーでここまでヘアケアに頑張ってるシャンプーってあまりないですね。良くも悪くも。

肝心の育毛効果は?

さて、チャップアップシャンプーに期待することは感触より育毛ですよね。いくら手触りが良くても、求めているのはそこじゃない感があります。

実際の育毛効果はどんなものでしょうか。

チャップアップシャンプーの育毛成分、実はほぼありません。

強いて言えば植物エキス群がそれにあたりますが、一般的に見られる頭皮ケア系のエキスが中心ではっきりと育毛効果が直接的にある成分は見当たりません。

例えば、グルコシルヘスペリジンなどは血流増加作用があるので、遠回しには育毛効果が期待できますが、ミノキシジルクラスの発毛作用と比較すると弱い。どうしても頭皮の環境改善、といった具合の存在でしょう。

カミツレやゴボウ、トウキンセンカ、ラベンダーなど、おなじみのエキスの抗炎症作用や抗酸化作用はたしかに遠回しには育毛に関与する可能性がありますが、やはり発毛させるまでは期待のしすぎ。

ヘアケアに余念がないわりに、育毛に関してはあまり注力してないようにすら感じるのは何故。

まとめ

このチャップアップシャンプーの実のところは、髪にハリを感じさせるシャンプーなのであって、発毛させたいシャンプーではない。

つまり、リンスインシャンプーという方が近い。

狙いとしては、まるで育毛、発毛したかのように感じる仕上がり、なのであって、実際に髪自体が強く生えてくるなんて芸当は元より期待していない。

だから、リンスインシャンプー。

まとめるとこんな感じ。

  • 洗浄剤はアミノ酸系の並クラス。
  • ヘアケア重視。育毛はあとまわし。
  • 値段が高いのはCM料?
  • 髪に弾力を感じるのは一時的な皮膜形成のおかげ。

1つ確かなことは、育毛に本気で取り組みたい方には不向きということ。

ヘアケアシャンプーとしては悪くないですし、ハリコシを求めているだけなら全然良いのですが、育毛に関しては正直役立ちません。

そして、このレベルで5000円近くかかるのは、個人的には高いと思います。なぜ?育毛力が期待できないから。

リンスインシャンプーに支払う額としてはあまりに高額です。繰り返しますが、毛に一時的なハリを与えたいだけなら価値があります。それを育毛と認識されるのであれば満足できる可能性があります。

生えてくる毛を増やしたい、毛を太くしたい、という考えなら、他を当たるべきと思います。

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一般的なコカミドDEAより起泡性や持続性・泡量が優れる。
コカミドメチルMEA
防腐剤。パラベンと代替としてマイルド系防腐剤として用いられることが多いが、実際のところ肌刺激性では双方に有意な差はない。防腐能力についてはパラベンより低く、他の防腐剤と組み合わせて使うことで必要な能力を引き出すタイプ。パラベンがないからといって、フェノキシエタノールならソフトである、という解釈はあまり良い判断ではないが、防腐能力がソフトという点ではやや優しい。
フェノキシエタノール
・ウメ果実エキスはメイラード反応(肌の糖化)を抑制する働きがあり、肌の老化、くすみを抑制する効果を付与。
ウメ果実エキス
抗菌・抗酸化作用・芳香を特徴とするローズマリー。天然の保存料として用いられ、エイジングケアとしてもすぐれた効果。その他ローズマリーはリウマチやアレルギーにも効果が認められ民間薬として使用されています。
ローズマリー葉エキス
ヨーロッパ原産のアオイ科植物のビロウドイオイの根より抽出したエキスです。抗炎症作用やヒアルロン酸分解酵素を抑制し肌の保湿力を高める働きがあります。
アルテア根エキス
アピゲニン含有、ヒスタミンの遊離抑制により抗炎症作用を示す。
カミツレ花エキス
牛蒡の根から抽出。抗炎症・血行促進作用を付与します。
ゴボウ根エキス
シソ科セージの葉抽出エキス。抗菌作用、血行促進作用、収れん作用などを与えます。
セージ葉エキス
抗菌・創傷治癒、消臭、抗炎症、抗育毛作用などを付与。
ドクダミエキス
ビタミン類、リンゴ酸、クエン酸などを含むエキスです。優れた保湿作用や抗酸化作用も付与します。
キュウリ果実エキス
リンゴ酸は、天然ではリンゴなどの果実に多く含まれている有機酸のことです。ブドウ酸を還元する方法でも合成することができます。高配合で肌に刺激となることも。髪の表面を潤滑させたり、pHを整える効能も。
リンゴ酸
潤い感のある皮膜を形成。ナチュラルな使用感と保湿性が特徴のメチルグルコシド誘導体です。
メチルグルセス-20
肌の表面を保湿する素材で、安全性が高く、しっとり感の強い感触が特徴です。石鹸の副産物としても発生します。含有量95%以上のものを濃グリセリンと呼びます。
グリセリン
1,3-ブチレングリコールのことです。抗菌・溶剤、減粘剤、香料としても使われます。石油から精製される他、サトウキビから精製されるBGもあります。皮膚に潤いを持たせる他、製品安定剤として使われることも。
BG
アミノ酸型の洗浄剤の中でもとりわけエモリエントで、単体では泡立ちが非常に少ない。肌に非常にソフトで、高いコンディショニング作用があります。ベビーシャンプーやダメージヘア用シャンプーで頻出します。他の泡立ちを補助する界面活性剤との併用が必須。
ココイルグルタミン酸2Na
両性界面活性剤。洗浄剤としての陰イオン界面活性剤な部分と、コンディショナーとしての陽イオン界面活性剤の部分を併せ持つ界面活性剤。主には主洗浄剤の粘度調整や洗浄力の緩和、コンディショニング作用の付与を目的に使われる。両性界面活性剤単体で使うと皮膚に刺激性があるため、メインでは用いられることは少ない。組成名ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン水溶液という。
コカミドプロピルベタイン
ヨーロッパ、アフリカ原産のバラ科の植物セイヨウサンザシ(中国では山査子)から得たエキス。フラボノイドやビタミンなどを含有し、抗酸化、抗炎症、皮膚コンディショニング、保湿、収れん、美白効果などを付与。
セイヨウサンザシ果実エキス
シソ科植物でタイムというハーブの名称の方が知られているかもしれません。防腐・殺菌作用をはじめ、血行促進、抗酸化作用を付与します。
タチジャコウソウ花/葉エキス
カプリリルアルコールのポリプロピレングリコールエーテルです。シリコンの代替としても用いられる他、シリコンとの併用で均一性の高い皮膜を形成し、ツヤ感をアップさせる効果も。
PPG-3カプリリルエーテル
アミノ酸型洗浄剤ですが、粘膜刺激が低く、洗浄力も温和で、それなりに泡立ちがあり、とても使用感がソフトで使いやすい洗浄剤です。高価な部類の洗浄剤ですが、特に肌に優しいシャンプー作りの中で使用感も両立させたい場合に重宝するでしょう。すすぎ性がきわめて良好。さっぱりした感触に仕上がる。
ラウロイルアスパラギン酸Na
高い増粘作用を付与する非イオン界面活性剤。
トリイソステアリン酸PEG-120メチルグルコース