解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社サンドラッグブランド名
クリアテクト薬用コンディショナー容量
280ml参考価格
1420円1mlあたり
5.1円JANコード
4980673001305KaisekiID
7156全成分
薬用コンディショナーとか、スカルプコンディショナーと言われる製品の9割方は不必要だと感じています。この製品もご多分に漏れず間抜けな処方で、使う理由がほとんどないような気がしてきますね。
その理由を簡単に説明したいと思います。
スカルプケアコンディショナー、という表現は奇妙で、ヘアー用のコンディショナーは基本的に頭皮にはタンパク変性作用は非常に強いためつけるべきではないのです。副作用の方が大きいという意味です。
そのコンディショナーに、やれ殺菌成分やスカルプ用の植物エキスをたくさん配合したのがこのクリアテクト薬用コンディショナーです。
皮膚につけたら塩化アルキルトリメチルアンモニウム液のような4級カチオン界面活性剤が皮膚を痛めつけます。なので皮膚には塗れません。だけど、頭皮を良くするため(もしくは育毛のため)のエキスがたくさん配合されています。これは何を意味しているのでしょうか?
皮膚を痛めつけるのを覚悟でこのコンディショナーを頭皮に塗れ、という意味でしょうか。
それとも、髪につけるだけだが、頭皮用のエキスが配合されていれば育毛に役立つ、という意味でしょうか。
どちらにしても、おかしいな、というのは冷静に考えれば分かると思います。おかしいのです。
4級カチオン界面活性剤をベースにしたコンディショナーというのは(実際コンディショナーのほとんどはそのような構成です)、髪にだけ塗るからこそ安全にダメージ部分を補修する土台を作ることができます。
ある意味トリートメントやコンディショナーには欠かせないベース成分と言えます。ですので、クリアテクト薬用コンディショナーにこの成分が配合されていること自体は全く不思議ではありません。話がおかしくなっているのは、このコンディショナーに頭皮環境改善用の成分をたくさん入れていることです。そして、頭皮環境を健やかに保ち整えますと謳っているのも悪いですね。
これでは消費者が積極的に頭皮にこの製品を塗り込んでしまうのではないか。そうすれば、脱毛剤の主剤に使われることも珍しくない4級カチオン界面活性剤が、どのような結果を招くかは想像に難くないと思います。
頭皮環境を良くしたいと思って使うであろう消費者に、このような製品は親切とは程遠いのではないでしょうか。
コンディショナーは髪に、シャンプーは頭皮に、というように分けるべきであって、混同させてしまっては望むような結果を手に入れることは到底不可能です。
頭皮に良い植物エキスが入っていれば、全て頭皮によく作用するということはありません。
髪に殺菌剤(ピロクトンオラミン)を塗りこむのもどんな意味があるのか、使う前に一度考えてみるべきです。それがメリットとなるのかどうか。
スカルプ系、育毛系と言われる製品の特にコンディショナー側ではこのような問題が非常に多く、単にシャンプーとセットで売りたいがために不正確な誘導をしてしまっているケースが極めて多く見られます。消費者はこういった製品を見分ける目を持つべきであって、手前味噌ですが、このサイトのようにそれを簡単に知らせてくれる情報を取り入れて自己防衛する必要があるでしょう。
育毛や頭皮の状態を改善したいのであれば、このようなトラップにかかるのは避けるべきでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。