解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
デミ コスメティクスブランド名
デミコスメティクス容量
800ml参考価格
1109円1mlあたり
1.4円ASIN
B0018HQBZWKaisekiID
2856全成分
解析チームです。今回ご紹介するのは、プロユースの実績もある「デミ コスメティクス ミレアム シャンプー」。業務用サイズでありながら、家庭用としても愛用者多数。その背景には、デミ コスメティクスという老舗サロン専売ブランドの信頼と実績があります。もともとはサロンワークの補助として設計されたこのシャンプー、実は一般消費者からの人気も高く、Amazonや楽天のレビュー欄でも「コスパ最強」との声が絶えません。しかし、なぜこのシャンプーがそこまでの支持を集めているのか?本日はその核心に迫ってまいります。
まずはスタッツを俯瞰してみましょう。全体評価は5点満点中2.77点で、ランキングは3036製品中1165位。これは一見すると中の中…いや、やや下寄りの印象かもしれませんが、安全性:4.5点、洗浄力:4.0点、使用感:3.6点という、特定の項目では光る実力を示しています。特に低刺激性・高洗浄力というバランスは、アミノ酸系シャンプーの中でも優秀な部類。注目すべきは800mlという大容量で1,109円という価格設定。コスパ評価は3.9点と高水準をキープしており、ここが他社製品との大きな差別化ポイントです。
たとえば、アミノ酸系でよく比較される「haru kurokamiスカルプ」や「ボタニスト ボタニカルシャンプー(モイスト)」が300ml前後で2,000円台なのに対し、ミレアムは圧倒的なコスト効率で殴ってくるタイプ。こういった価格対効果の面では、業界平均を大きく下回るコストで高い日常性を実現していると言えるでしょう。とはいえ、補修力・育毛力・エイジングケア力はそれぞれ2.2〜2.7点と控えめ。つまり、この製品は“スペシャルケアではなく、毎日のスタンダード”に強みを持つ存在です。
アミノ酸型洗浄剤の中でも高評価を受ける成分。適度な洗浄力と泡立ち、皮膚刺激が少ない点が特長です。pH5〜6の範囲で安定しており、皮脂を落としすぎず、頭皮環境を整えるのに最適。ある研究によれば、SLS(ラウリル硫酸Na)と比較して皮膚バリア機能の損傷が30%以上少ないという報告もあり(J Dermatol Treat. 2018)、敏感肌ユーザーにはかなり嬉しい設計です。
抗炎症・抗アレルギー・抗酸化と、まさに「穏やかさのオールスター」。タンニン、フラボノイドといった植物由来成分が豊富で、頭皮の赤みやかゆみを穏やかに抑える働きがあります。日本の伝承医療でも使われてきたモモ葉ですが、近年のin vitro試験では活性酸素抑制率が40〜60%にも及ぶというデータも(Biol Pharm Bull. 2009)あり、侮れません。
抗炎症成分の代表格。甘草由来のこの成分は、医薬部外品にも頻出の“お守り成分”。皮膚炎やかゆみ抑制に効果があり、連用でも刺激性が低いため、毎日使うシャンプーとの相性は◎です。
この製品の最大のメリットは、なんといっても低刺激で毎日使いやすいという点。アミノ酸系ながら泡立ちもよく、ベタつかず、皮膚バリアを壊さない優しさがあります。特に敏感肌ユーザーや子どもと共用したい方には理想的な処方です。また、モモ葉エキスやグリチルリチン酸2Kなど、皮膚鎮静に強い成分も揃っており、かゆみ・赤みのトラブルを起こしにくい安心設計。
一方、補修力や育毛ケアには向きません。加水分解コラーゲンのような保湿系成分も含まれていますが、濃度や組み合わせの観点から見て、ダメージ毛の補修という観点ではかなり控えめ。髪質に悩みがある方や、ハリ・コシの衰えを感じているユーザーには、コンディショナーやアウトバストリートメントでの補完が前提となるでしょう。
また、香料は添加されていますが、香りの持続力や個性はやや控えめ。つまり「香りで癒されたい!」という層には物足りない可能性も。ですが、これは逆に「香りでごまかしてない」「家族みんなで使える」とも言い換えられます。
“補修しすぎないことが、逆に日常にはちょうどいい”――そんな哲学が詰まったミレアムシャンプー。アミノ酸系というと、価格が高く、使用感にクセがあるものが多い中で、使い心地・低刺激・価格のバランスを極めて真面目に追求した1本です。特別な機能はないけれど、毎日の生活に寄り添う“名脇役”として、これ以上ない誠実さを感じます。
意外に思えるかもしれませんが、“すごくないところが、すごい”んです。尖らない。主張しない。けれど、使い心地には妥協しない。だからこそ、敏感肌の方やお子さんとの共用を考える家庭では、この安定感が光ります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。