解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
WHITH WHITE(フィス ホワイト)ブランド名
WHITH WHITE(フィス ホワイト)容量
95ml参考価格
1428円1mlあたり
15円JANコード
4589814692022ASIN
B0744FMBMT発売日
20170720KaisekiID
10784全成分
解析チームです。今回は、メンズスキンケア市場の中でも「ニキビケア×見た目清潔感」で勝負する、WHITH WHITE(フィスホワイト)の洗顔料をピックアップ。ホワイトニング市場で地味に存在感を示すこのブランド、実は「男性の肌悩みにフォーカスした処方」で一部の層から熱烈支持を受けています。ニキビ、くすみ、シミ対策と、スキンケア界の三重苦に挑むこのアイテム、果たしてどこまで効果的なのか、成分レベルで徹底解析していきます!
本製品は「医薬部外品」に分類され、有効成分としてシメン-5-オールとグリチルリチン酸2Kを配合。
総合ランクは202位 / 324品中で、5点満点中2.66点。このスコアは、「素材」2.6点、「安全性」2.9点、「保湿力」2.9点と、極端な弱点はないものの、特筆すべき飛び抜けた強みもないというバランス型です。
注目すべきは洗浄力:3.9点と高スコアを記録しており、石鹸ベースならではの脱脂力の高さが伺えます。
一方、「使用感」は1.7点と低めで、洗った後の肌のつっぱり感や刺激を感じる人も一定数いることが推測されます。
なお、口コミ評価は4点と高め、売上ランキングは83位と堅調で、2023年下半期の販売本数は329本と、根強いリピーターを抱えている印象です。
医薬部外品で認可された殺菌成分で、アクネ菌や表皮ブドウ球菌に対して効果があるとされています。
1994年の研究では、0.1%濃度でアクネ菌の増殖を99%以上抑制する効果が示されています(Miyake et al., Jpn J Antibiot, 1994)。
ただし、皮脂を完全に奪ってしまう可能性もあるため、乾燥肌にはやや注意。
漢方でもおなじみ、甘草由来の抗炎症成分。ニキビや赤み、肌荒れに使われる定番有効成分です。
抗アレルギー作用により、過剰な免疫反応を抑制し、肌のコンディションを穏やかに整えます。
古来から日本で民間薬として使われてきた成分で、抗菌・抗炎症作用に加えて、近年ではメラニン生成抑制作用も報告されています。
特に肌のくすみ・色ムラの改善に期待されており、トーンアップ系洗顔料との相性も◎。
抗酸化作用に加え、皮膚細胞のGABA産生を促進することで、ストレス耐性のある肌作りをサポート。
血行促進作用にも優れており、顔色の改善・クマ対策にも一役買うポテンシャルあり。
まずこの製品の大きな特徴は、殺菌×抗炎症の王道コンビ「シメン-5-オール+グリチルリチン酸2K」を医薬部外品としてしっかり処方している点。ニキビケアを目的とした製品としての“正攻法”であり、ある意味で信頼できる構成です。
しかし、そのベースは石鹸(カリ石鹸素地)タイプであり、ラウリン酸・ミリスチン酸・水酸化Kの組み合わせは、非常に洗浄力が強く、脱脂力が高いのが特徴。脂性肌には快適でも、乾燥肌や敏感肌には刺激が強すぎる可能性もあります。
また、植物エキス群も豊富に配合されており、保湿力や抗炎症のサポート的役割は果たしているものの、これらはあくまで“添え物”感が否めません。真の保湿成分として頼りになるのは、ヒアルロン酸Naやセラミド程度で、それでもつっぱり感の緩和には限界がある印象。
余談ですが、オウゴンエキスやユキノシタエキスなどの“和漢系エキス”がここまで多種入っている製品は、メンズスキンケアとしては珍しく、これは「和の肌荒れ対策」への独自アプローチとも取れます。
ニキビケアとして「殺菌×抗炎症」の王道を行きつつも、洗浄力の強さゆえに、肌質との相性に注意が必要な洗顔料です。特に脂性肌~混合肌の方には、「皮脂をリセットしながらも、ある程度保湿ケアがしたい」というニーズにマッチする一本といえるでしょう。
一方で、乾燥肌・敏感肌の方にはマイルドすぎる、あるいは刺激になってしまう可能性もあり、「保湿を求めるなら他を選ぶ」という判断も正直アリ。
つまりこれは、「ゴリゴリのオイリー肌男子向けの“皮脂すっきり洗顔料”」であり、肌を“鍛える”感覚で使いたい人向けの一本。優しさではなく、攻めの姿勢でニキビに挑む、そんな潔さがあるアイテムです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。