解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ジョンマスターオーガニック / john masters organicsブランド名
ジョンマスターオーガニック / john masters organics容量
125ml参考価格
3672円1mlあたり
29.4円JANコード
0669558002876KaisekiID
7240全成分
はっきりと天然成分縛りという制約で作ったと見られるヘアミスト。オーガニックな製品が好きな方にとってはこの上なく理想的な製品なのかもしれません。
ただし、ヘアミストとしての性能は低いと見たほうがいいでしょう。
植物由来成分だから安心して使える、と思ったら大間違いです。ベースに含まれるヤシ油アルキルグルコシドは、イオン化はしないものの界面活性剤です。肌を乾燥させる可能性は十分にあるわけで、界面活性剤ベースのヘアミストが安心とはなかなか言えないでしょう。それがヤシ油由来であっても。
さらに、グレープフルーツ果皮油、レモン果皮油は光毒性を持つことからそこら辺の防腐剤よりもよほど危険だと言われます。
アマニ油、ルリジサ種子油はとても酸化しやすいオイルです。酸化してしまえば、本来期待される必至脂肪酸としての役割は消えてしまい、ニオイを発生させるなど安定性を保たなければ機能しません。このように、天然成分なら何でもいいというわけではなく、むしろ手間が増えて効果が薄いというオチになりやすいのです。
この製品の問題点はいくつもありますが、最も指摘したいのはヘアミストとして十分に機能しないということです。売り文句に「ブロッコリー種子は天然のシリコン」というような文言がありますが、実際にはホホバオイルに近い組成です。シリコンほど撥水コーティング!というような感じではなく、油分補給による適度な潤滑性という感じですね。
そもそもブロッコリー種子油は超微量の添加成分的立ち位置なので、メインはオオムギタンパクとか、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドやヤシ油アルキルグルコシド、として植物油の油分補給がせいぜい。
ヘアケア性能として特化した処方とはほとんど感じられず、なにか化粧水を髪にかけた程度の仕上がりに終わる可能性高しといった印象です。髪に良い影響を与えようというよりは、植物成分を寄せ集めることに一生懸命といった内容ですから、そもそもヘアケア効果を期待するには無理がある設定と言えます。
無理に植物成分縛りにこだわる必要がないのであれば、もっと合理的にヘアケア効果を重視したヘアミストを選ばれた方が幸せになれそうです。どうしても植物由来でなければだめ、という方にだけ向けられた製品と解釈しましょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。