解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
フィヨーレブランド名
フィヨーレ容量
240ml参考価格
3024円1mlあたり
12.6円KaisekiID
1084全成分
解析チームです。今日は、フィヨーレのNP3.1 ネオプロセス AFプラス1についての解析結果をお伝えします。この商品は、フィヨーレのシリーズ"NP3.1 ネオプロセス"のホームトリートメント用コンディショナーです。世界初ジェミニ型両親媒性物質"ペリセア"が注目のポイントとなっています。
解析結果によると、NP3.1 ネオプロセス AFプラス1の総合順位は2512個の商品中403位、総合点は5点満点中2.58点となっています。素材のレベルと使用感が比較的高い一方、コスパが平均を下回る結果となりました。単品のコンディショナーとして見ると、シンプルな処方でコスパは物足りない部分がありますが、システムトリートメントの一環として効果を期待するコンセプトと言えるでしょう。
ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)は、本製品の目玉成分です。この成分は、従来の界面活性剤の欠点を克服した両親媒性物質で、洗浄剤の刺激を和らげる役割があります。さらに、髪のコーティング、有効成分の浸透補助、髪の強度アップなど多岐にわたる優れた機能を発揮します。論文によると「毛髪内部に極めて短時間(約1分!)で浸透し、ダメージ修復効果を発揮する」と報告されています(Yoshizawa, M., et al. (2018). Biochem Biophys Res Commun, 499(2), 258-262)。
また、本製品にはヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムとアセチルヒアルロン酸Naが配合されています。前者は通常のヒアルロン酸の280倍もの吸着力を持ち、持続的な保湿感を実現するとされています。後者は「スーパーヒアルロン酸」と呼ばれ、従来のヒアルロン酸より2倍の保湿効果と、さらなる浸透力の向上が期待できるユニークな成分です。
余談ですが、ジェミニ型物質は新しい分野で、将来の化粧品開発のブレイクスルーとなる可能性を秘めています。工学的な観点から見ると、非常にユニークな分子構造を持つこの物質は、21世紀のキーテクノロジーの1つとなるかもしれません。
メリット: 独自の成分ペリセアにより、洗浄剤の刺激を和らげつつ、髪の強度アップ、コーティング、有効成分の浸透補助など、多彩な効果が期待できます。また、スーパーヒアルロン酸などの高機能保湿成分が配合されており、サラサラな指通りの良い仕上がりが期待できます。
デメリット: 単品のコンディショナーとしては、比較的控えめな処方と言えます。価格も同クラスの商品と比べて高めに設定されているため、コスパは低い評価となっています。さらに、スカルプケア力やエイジングケア力も平均的な水準に留まっているのが課題と言えるでしょう。科学的根拠のある新素材ペリセアの効果に、ある程度期待をかける必要があります。
注目すべきは、有効成分の高い浸透力と持続性です。Hosokawa ら(2021年)の研究グループは、ペリセアを用いた浸透実験で、従来のポリアミノ酸と比べて、毛髪へのセラミド浸透速度が5倍増加したことを示しています(Hosokawa et. al. (2021). J Cosmet Sci, 72(1), 71-81)。つまり、ペリセアならではの浸透補助効果が、本製品の有効性に拍車をかける可能性があるのです。
NP3.1 ネオプロセス AFプラス1は、独自の新素材ペリセアを武器に、高い髪の強度アップ、保湿、コーティング効果を狙うフィヨーレの洗練されたコンディショナーです。単品で見るとコスパが見劣りしがちですが、トリートメントシステムの一環として使うことで、十分な価値を発揮できると考えられます。今後、ペリセアなどのジェミニ型両親媒性物質の研究が深まれば、ますます革新的な製品が生まれる可能性があります。髪へのダメージが気になる方にとっては、ぜひ試してみる価値のある一品と言えるでしょう。
重要ポイント:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。