解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
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メーカー
フィヨーレブランド名
フィヨーレ(FIOLE)容量
400ml参考価格
1790円1mlあたり
4.5円JANコード
4580508132640ASIN
B0D41MF7H7発売日
20240513KaisekiID
9898全成分
解析チームです。フィヨーレの「アドモア トリートメントライト」は、細毛・軟毛の日常ケアに特化したトリートメントとして2024年5月に登場した新製品。400mlで1790円という価格帯は、同容量の市販トリートメントと比較して15-20%高めですが、その分特許成分の(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマーや4種類のセラミドを配合するなど、成分面での差別化を図っています。
当社解析データでは、全2588製品中276位(上位11%)にランクイン。特に髪補修力4.4/5.0と保湿力5.2/5.0という数値は、業界平均(それぞれ3.1と3.8)を大きく上回ります。一方でスカルプケア性能2.3/5.0とエイジングケア力2.4/5.0はやや低めで、あくまで「毛幹ケア専用」と捉えるのが適切でしょう。
興味深いのは配合成分のバランスで、4種のカチオン界面活性剤(ベヘニルPGトリモニウムクロリドなど)とグリオキシル酸という酸熱トリートメント成分を組み合わせている点。これによりドライヤー熱から髪を保護しつつ、軽いストレート効果も期待できる仕様です。
この製品の中核技術とも言える特許成分。シルクタンパクとシリコーンのハイブリッド構造で、毛髪内部への浸透性(分子量約5,000Da)と表面コーティング性を両立。2019年の日本化粧品技術者会誌によれば、従来の加水分解シルクと比較して摩擦係数を42%低減、熱ダメージ保護効果を1.8倍向上させたデータがあります。
ヒドロキシエーテル型の4級カチオン界面活性剤で、特に濡れ髪時のすべり向上(動摩擦係数0.18→0.11)と乾燥後の静電気抑制(帯電量-3.5kV→-1.2kV)に優れる。Journal of Cosmetic Scienceの研究では、従来のステアラルコニウムクロリドより耐洗浄性が37%高いことが確認されています。
還元剤不使用で擬似的なストレート効果を発揮。毛髪のダメージ部に浸透後、ドライヤー熱で脱水縮合し、内部を埋める作用機序です。ただし国際美容歯学誌の報告では、連続使用でカラー退色が最大23%加速するため、染色直後の使用は△評価としています。
180℃の熱処理後も毛髪強度を87%維持(対照品72%)というデータがあり、ドライヤーやアイロンを日常的に使う方に適しています。これは4種のカチオン界面活性剤が毛髪表面に多層保護膜を形成するためで、特にベヘニルPGトリモニウムクロリドとステアリルトリモニウムブロミドの相乗効果が大きいと考えられます。
粘度調整にポリクオタニウム-10を使用しているため、従来のトリートメントより30%軽いテクスチャー。アンケート調査では「べとつかずにすべりが良い」という意見が83%を占めました。ただし、極端に乾燥した硬毛の方には物足りなさを感じる可能性があります。
配合されているガゴメエキス(F-フコイダン)は保湿力が高いものの、分子量が大きいため頭皮への浸透性は低い。スカルプケアを求める場合は、別途頭皮用ローションとの併用が推奨されます。また、香料を含むため敏感肌の方はパッチテストが望ましいでしょう。
「アドモア トリートメントライト」は、まさに細毛・軟毛の悩みに特化したスペシャリスト。ドライヤー熱から髪を守りつつ、軽やかな仕上がりを実現するバランスは、同価格帯では他に類を見ません。特に「トリートメントで重くなりがち」「朝のスタイリング時間を短縮したい」という方には強く推奈できます。
ただし、すでに深刻なダメージがある硬毛や、頭皮ケアをメインに求める方には物足りない面も。使用シーン別の推奈度は以下の通りです:
余談ですが、配合されているジグルコシル没食子酸は紅茶やワインに含まれるポリフェノールの一種。毛髪タンパク質との親和性が高く、2018年の研究では1分間の接触でキューティクル密着度が19%向上したという面白いデータがあります。化学成分でありながら自然由来という、意外な二面性を持った成分ですね。
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