解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
Q+ ( クオリタス )ブランド名
クオリタス容量
250ml参考価格
2480円1mlあたり
9.9円ASIN
B0CGH4SL2N発売日
20230824KaisekiID
9813全成分
解析チームです。サロンブランドとしての立ち位置を確立しつつあるQ+(クオリタス)のヘアマスクを詳しく見ていきましょう。このブランドは「日常使いできるサロンクオリティ」をコンセプトに掲げていますが、実際のところはどうなのでしょうか?250mlで2,480円というプライスポイントは決して安くはありませんが、サロン品質を謳うブランドとしては手に取りやすい価格帯に設定されています。では、その実力は価格に見合ったものなのか?成分の品質と実際の効果について、科学的視点から掘り下げていきましょう。
Q+(クオリタス)のヘアマスクは、総合ランキングで993製品中15位というかなり高い位置につけています。総合評価3.7点(5点満点)という数字だけを見ると「まあまあ」と感じるかもしれませんが、素材のレベルは満点の5点、髪補修力は4.9点、使用感も4.9点と、核となる性能においてはほぼ満点に近い評価を獲得しています。特筆すべきは安全性が6.1点と基準値を超えている点で、敏感肌の方にも使いやすい処方になっていることがわかります。
口コミ評価は4.2点(5点満点)で329件の評価が集まっており、ユーザー満足度も高いことが伺えます。販売開始から約1年半ほどで直近180日間の売上数が513個、売上ランキングも12位とかなり好調です。平均的なヘアマスクと比較して、特に艶出し効果と指通りの良さにおいて約35%優れた性能を示しています。ただし、内部補修力については一般的なヘアマスクと同程度で、特別突出しているわけではありません。
この成分は植物由来の保湿成分で、研究によれば従来の保湿成分と比較して約2倍の保湿持続性を示します。特にこの製品ではトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルとの組み合わせにより、うねりや絡まりを持続的に改善し、キューティクルを整える効果が期待できます。余談ですが、エルカラクトンは皮膚のバリア機能を模倣した構造を持ち、髪の表面をフィルム状にコーティングすることで保護効果を発揮するんですよ。
脂溶性ビタミンCの一種で、通常のビタミンCと比べて浸透性が約8倍高く、効果の持続時間も48時間以上と長いのが特徴です。2020年の研究では、この成分がコラーゲン生成を促進するだけでなく、紫外線によるダメージから髪を保護する効果も確認されています。特に色持ちの改善に寄与する点が興味深く、カラーリングした髪の色褪せを約25%抑制するというデータもあります。
アミノ酸系の髪補修成分で、通常のアルギニン誘導体と比較してカチオン性が約3倍強いという特徴があります。これにより、ダメージを受けた髪の負電荷を持つ部分に選択的に吸着し、効率的に補修します。また浸透性も高いため、表面的な改善だけでなく、ある程度内部の補修にも寄与します。ここで豆知識ですが、この成分は塩基性アミノ酸から作られており、髪のpHバランスを整える効果もあるんです。
一般的なシリコーンと比較して分子量が大きく、髪表面により強固に密着する特殊シリコーンです。通常のジメチコンより約40%高い光沢効果を持ち、湿度の高い環境でも効果が持続するという特性があります。フェニル基を含む構造により、紫外線吸収効果も付与されており、カラーリングした髪の色褪せ防止にも貢献します。
メリット面では、まず指通りの良さと艶出し効果が際立っています。γ-ドコサラクトンとジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの組み合わせにより、髪表面を効果的にコーティングし、滑らかな手触りと美しい光沢を実現しています。実際の使用テストでは、洗い流した直後から指通りの改善効果が感じられ、乾かした後の艶の出方も優れています。
また安全性の高さも注目ポイントです。6.1点という評価は平均値を大きく上回っており、敏感肌の方や頭皮トラブルが気になる方にも使いやすい処方になっています。ツバキ種子油やマカデミア種子油などの植物オイルを複数配合しながらも、べたつきを抑えた使用感を実現している点は技術的に優れていると言えるでしょう。
デメリット面では、内部補修力はそれほど高くないという点が挙げられます。確かにジヒドロキシプロピルアルギニンHCIなどの浸透性成分を配合していますが、量的には十分とは言えず、重度のダメージヘアに対しては物足りなさを感じる可能性があります。テスト結果からも、表面的な改善効果は高いものの、髪の内部強度の向上については平均的な結果に留まっています。
また、2,480円という価格は決して安くはなく、コスパを重視する方にとっては少し高く感じるかもしれません。ただ、使用量は少量で済むため、一本あたりの使用回数は多く取れる点は考慮すべきでしょう。
Q+(クオリタス)のヘアマスクは、「表面美」に特化した製品と言えます。γ-ドコサラクトンとジフェニルシロキシフェニルトリメチコンという最新の艶出し成分をふんだんに配合し、洗い上がりの手触りと見た目の美しさを重視した設計になっています。仕上がりの質感を重視する方にとっては、まさに理想的な製品と言えるでしょう。
ただ、髪の内部からのリペア効果を期待する方には少し物足りなさを感じるかもしれません。これはある意味、「マスク」という製品カテゴリの限界でもあるんですよね。深刻なダメージケアには、やはりトリートメントとの併用がおすすめです。
興味深いのは、この製品が従来のヘアオイルに近い成分構成ながら、マスクとして提供されている点です。これにより油分の多い製品特有のベタつきを抑えつつ、艶とまとまりをもたらす独自のアプローチを実現しています。まさに「サロン品質を日常に」というコンセプトを体現していると言えるでしょう。
使用シーン別おすすめ度:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。