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処方が珍しく、ポリクオタニウム-10が上位に配されています。
ポリクオタニウム-10がここまできていると、べたつきが隠せないレベルでしょうか。
もしくは、全体の成分の濃度が著しく低くて、ポリクオタニウム-10が浮いちゃっているのかはわかりません。
さて、内容ですが、ケラチン、カチオン化ヒアルロン酸、シルク、ヘマチンの配合により、
ハリコシ、潤い、サラサラ感、補修効果を付与。
よくいえばオールマイティ。悪く言えば方向性の分からない作りですが、
ヘマチン、ケラチン、ポリクオタニウム-10といった組み合わせから、ハリコシが最重視されているでしょう。
コハク酸ジエトキシエチルは浸透力をアップさせる、またさらっとした感触を残す成分です。
その他は主に頭皮環境改善系、肌への有効性を期待されるエキス類ですので、
髪につける上では存在感を発揮できません。
ただ、カチオン界面活性剤がないので、肌につけても刺激性などが低い特徴があります。
逆に言えば、ある種の美容液のような製品ですので、
ちょっと一般的なトリートメントなどと同列ではありません。
カチオン界面活性剤がないということで、ダメージ部の修復効果はやや限定されます。
ダメージ部分を選択的に補修する、ということができない製品といえます。
そこで、ポリクオタニウム-10の高配合というわけですね。
ポリクオタニウム−10はカチオン性を持ったセルロースポリマーですので、優しいダメージ修復能があると言えます。
ただ前述のとおり、高配合ですぐべたつきに直結するため、このパターンは珍しいです。
総合すると、
まず頭皮用のコンディショナーとして見た場合はべたつきが気になる処方であることがマイナス。
そして、頭皮環境改善を考えた場合、血行促進、抗炎症、保湿、角質除去作用などのエキスが配合されていますが、
頭皮ケア用の商品群の中では平均的かそれ以下で、即効性も持続性も期待薄。
髪用として見た場合は、安全性を考慮するなかで処方しているために修復作用は限定的で,
コンディショナーの域を出ているとは言えない。
まあ、コンディショナーなんだから、ともいえますが、
5250円とる製品としては如何にも弱い。
悪くないが、全然良くはない。
しかも、リーブ21という業界を代表するブランドの商品ですから、
もっともっと出来るはず、と考えます。
一流の製品と比べると、費用対効果が悪すぎるということです。