解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
常盤薬品工業株式会社ブランド名
なめらか本舗ハリつや容量
150ml参考価格
580円1mlあたり
3.9円JANコード
4964596402364KaisekiID
7927全成分
石鹸の半分は脂であるから、洗っている最中は滑らかだろう。
しかし、石鹸が滑るからといって、肌が同じようにすべすべになるというわけではない。
石鹸の半分はオイル、脂。もう半分は、劇物指定されている水酸化カリウムである。これがけん化という合成を経て、晴れて石けんとなるのである。
つまり、れっきとした合成界面活性剤なのである。
閑話休題、なめらか本舗ハリつや クレンジング洗顔Nはこの石けんがベースであり、わずかにオレフィン(C12-14)スルホン酸Naとココイルグルタミン酸TEAを含むという構成。
アルカリ性の石けんベースでありながら、さらに他の洗浄剤の助力によりパワーアップしている。洗浄力が水道水のミネラル分や整髪料にも負けにくい、継続した力を持っているということである。
アルカリ性の洗浄が持続するということは、すなわち肌の保湿成分も溶かし続けるということになる。そのため、クレンジング洗顔料としてメイクを落とす以上に、肌も損害を受ける可能性が高まる。
コエンザイムQ10を配合したからといって、そのそしりは免れない。乾燥は、避けられない。
この洗顔料に含まれるダイズ由来エキスは、たしかに肌を保湿させ、あるいはホワイトニング効果や皮脂抑制作用などを発揮すると言われている。
しかし、大半を占める成分として君臨しているのは石けんなのである。
前述したとおり、石けんは肌を乾燥させ、くすませ、肌をアルカリによって悪環境にしてしまう。
たとえメイクの残り滓を効率的に除去できると言っても、使用感がツルツルして好みであったとしても、肌のことを慮るのであれば最良とはいえない。不親切な選択肢。無分別。
では、洗顔料として何が理想か。
ここまで読まれた方にとっては言うまでもないが、弱酸性は最低ラインと考えてほしい。
肌の、とく皮脂が弱酸性を求めている。皮脂が良質な肌バリアとなるために必要な環境が弱酸性。アルカリ環境は街にチンピラが蔓延るようなイメージだ。肌が泣く。善良な市民が割を食う。肌バリアが決壊して、砂漠のような環境へ導く。
肌には弱酸性に戻そう、というアルカリ中和能があるが、7時間も8時間も掛かる上に、そもそも弱酸性で洗ってあげればストレスフリーなのである。ストレスを与えると消耗し、老ける。人間としても皮膚にとっても同じ現象。
より良い選択肢は弱酸性の洗顔料、すなわち石けんから離れること。幸い、アミノ酸系をはじめ良質な洗顔料がいまはどこでも手に入る時代。石けんでも、様々な工夫でデメリットを緩和したものも多い(この製品は該当しないが)。
ぜひとも、古い常識に囚われずニューノーマルな洗顔に挑戦してほしい。
最後に、洗顔料の質の良いものをかんたんに探せるリンクを紹介して結びの言葉とします。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。