Ingredient Analysis

カルボキシメチルキトサンサクシナミド

成分 11件の商品に配合 ID: 1869
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+10

安全性
+20

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名カルボキシメチルキトサンサクシナミド
慣用名・別名キトアクア
INCI名Carboxymethyl Chitosan Succinamide
由来半合成
推奨配合濃度0.5〜3%
適正pH域3.0〜8.0
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載
カテゴリ 成分
カルボキシメチルキトサンサクシナミドの分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +20
成分の素材品質・配合価値
安全性 +10
肌・頭皮への安全性
補修力 +10
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +0
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

カニ・エビ由来のキトサンにカルボキシメチル基(CM基)とコハク酸アミド基(サクシナミド基)を化学修飾した半合成高分子。正電荷を持つキトサン骨格に陰性・両性の官能基を付与することで水溶性を大幅改善し、幅広いpHで安定配合を可能にした先進成分。ヒアルロン酸と同等以上の吸湿性を持ちながら、毛髪へのコーティング性・皮膜形成力も高く、補修・保湿・滑沢の三機能を同時に発揮する。川研ファインケミカルの「キトアクア®」として知られる。

カルボキシメチルキトサンサクシナミドの解析

カルボキシメチルキトサンサクシナミドは、カニやエビの甲羅に含まれるキチンから精製したキトサンをベース原料とし、カルボキシメチル基とサクシニル基(コハク酸アミド基)の二重修飾を施した両性高分子ポリマーだ。川研ファインケミカルが「キトアクア®」として製品化しており、化粧品業界ではキトサン誘導体の中でも最上位グレードの保湿・補修素材として位置づけられる。

キトサンはもともとアミノ基(正電荷)を多く持ち、肌や髪との親和性が高い一方で、酸性溶液にしか溶けないという配合上の大きな制約があった。本成分ではCM基による陰イオン化とサクシナミド化による親水性付与が組み合わされることで中性〜弱アルカリ性でも安定溶解し、化粧水・美容液・シャンプー・トリートメントなど幅広い製剤に配合可能となった。これはヒアルロン酸ナトリウムと同等の配合自由度を実現しており、処方設計上の革新性は高い。

保湿機能の観点では、ヒアルロン酸と同等の吸湿性を発揮するとされており、角質層や毛皮質への水分保持力が持続する。毛髪への作用としては、カチオン性骨格がダメージ部位(マイナス電荷が露出した箇所)に選択吸着し、CM基・サクシナミド基が皮膜を形成することでキューティクルの補修・保護・平滑化を同時に達成する。指通りの向上や静電気抑制効果も高く、使用感は非常に滑らかだ。

安全性の面では、キトサン誘導体全般に言えることだが、甲殻類アレルギー保有者への配慮が必要な点は留意すべきだ。ただし化学修飾が施されているため、原料キトサンよりもアレルゲン性は低下していると考えられており、実際の刺激報告は少ない。EWG等のデータベースでの公式評価はないが、総合的な安全プロファイルは優良水準といえる。

類似成分と比較すると、単純なカルボキシメチルキトサンよりもサクシナミド基の付加により保湿性・柔軟性が向上し、通常のキトサンサクシナミドよりも配合安定性が優れている点が差別化ポイントだ。ヒアルロン酸が「スポンジが水を含む」ような保湿機構とすれば、本成分は「薄膜コーティングが水分を閉じ込める」機構に近く、バリア機能修復と保湿を同時に実現する複合型保湿剤といえる。

相性の良い成分

ヒアルロン酸 グリセリン セラミド コラーゲン

相性の悪い成分・混合注意

強酸化剤 高濃度陽イオン界面活性剤