強気な値付けと粗さが見られる設計。
配合成分の質に関しては、それなりの優れた素材も見受けられます。
ただし、これほど種類が多く投入されていると、1つ1つの素材の濃度が極端に低くなるため、
一般的に良い素材が入っていても有効濃度に達していない、要は、効かないシャンプーになりやすい傾向にあります。
成分1つ1つの効能を見ていくと、アンチエイジング的な機能や育毛系の効果を期待したくなるのですが、洗って流すシャンプーであることや、配合濃度の関係で有効性を期待するには物足りない印象。
洗浄性に関しては中の下レベルの洗浄力にオレフィン(C14-16)スルホン酸Na、ココイルリンゴアミノ酸Naなどで泡立ちを強化、という構成を組み、良く言えばバランスをとった作り。
ただ、洗浄力は控えめな割にさほど上質な印象とまでいかない、ざっくりした使用感という面も。
とはいえ、全体のクオリティ、素材のチョイスはまずまず良く、お金がかかるだけの説得力を感じる部分もいくつか見られる点は◯。
約5000円かかるシャンプー、であるなら、もう一段上質になってもいいのかな、という設計に粗さを感じる点は改善の余地ありという印象です。