2021年リニューアル版のモンゴ流EXシャンプー。
とにかく、要素が多すぎて、どこを目指しているのかわからないというのが第一印象です。
基本はアミノ酸系シャンプーであり、そこに様々な要素が絡み合ってぐっちゃぐちゃ、という感じの内容。
ぐっちゃぐちゃ、と言うと聞こえが悪いですが、実際問題ものすごい種類の素材が投入されているのです。
特徴をまとめると、
このような製品です。順を追って見ていきます。
アルファウェイ。なんといってもモンゴ流の製造販売会社として知られる企業です。
モンゴ流といえばそんなイメージですが、とにかく成分数が多い。ちょっとやそっと多いのではなく、尋常ではない数の成分がひしめき合っています。
1つ1つを見ると、ペリセア、ヘマチン、疑似セラミド、キトサンなど、髪にも頭皮にも一級品の如くメリットがありそうに思える内容ですが、いかんせん数が多すぎ。
数が多いと、1つ1つの濃度はある程度比例して薄くなるのは必然です。
添加して入れられる総量というのは、使用感などを考えてどうしても限界があるので、種類が増えるほど濃度が薄まるということです。
そうした意味では、成分の数が多い=良い製品と考えるのは早計です。
そして、モンゴ流のように突出して多い場合はとくに気をつけるべきでしょう。
すべてを叶えてくれるようで、何も手にできない、ということになりかねませんから。
成分だけ見て、あれが入っているからこういう効果があるな、という単純な見方ではモンゴ流を正しく分からないということです。
洗浄剤だけでも13種類以上、ということは1つ1つの特徴だけ見ても正しく予測できないことになります。アミノ酸系もあればオレフィンスルホン酸Naもある、カラー退色防止効果のあるラウロイルメチル-β-アラニンタウリンTEAもあるし、最高級のペプチド系洗浄剤もある。
しかし、最高級の洗浄剤が含まれるからといっても13個の中の1つの洗浄剤似すぎず、濃度はきわめて低いのは自明です。
なので、この素材の配合がそれほど意味を持っているとはいえないということになります。
どういうシャンプーか、と言われれば、アミノ酸系っぽいシャンプー、ということです。
他に色々なものが含まれるが、意味を見いだせるほどの影響力は期待できないというのが本音のところ。
出汁を取るにしても、何十種類も混ぜ合わせれば美味しくなる、というものではないのと同じように、本当に良い素材なら本来それだけでも成り立つはずという見方もできますね。
このシャンプーには良い素材も散見されますが、突出したクオリティというほどではなく、さらにこれほど混沌の中に放り込まれては何かを期待することさえ難しいとみます。
これほどの混沌に、4000円という支払いをしてまで何かを期待することはそれほどオススメしません。
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