解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ハーベストシーズンブランド名
アロマのやさしさ容量
250ml参考価格
2730円1mlあたり
10.9円KaisekiID
193全成分
徹底して肌への悪影響を排除したようなトリートメントです。
通常はベースにカチオン界面活性剤をすえるのが常套手段であって、お洗濯で言えば柔軟剤の役割に当たるのがカチオン界面活性剤なわけです。
肌への刺激性、悪影響を考えた場合、3級カチオン界面活性剤というマイルドタイプの成分もチョイスできるわけですが、アロマのやさしさのすごいところはカチオン界面活性剤時代を排除してしまったところ。
もうこうなると、果たしてこれはトリートメントなのか何なのか、という次元に突入してしまうわけですね。
柔軟成分がない柔軟剤、という感じのトリートメントですので、普通に考えれば極めて効果の低いトリートメントになりそうな所。
そこで、アロマのやさしさではカチオン界面活性剤に代わってダメージ部分を補修する成分をいくつか配合しています。
シリコンを凌ぐほどの潤滑性をもたらすと言われるアルキル(C12-14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCIが筆頭ですね。この、大変滑り感の良い素材によってカチオン界面活性剤の不在をなかなかにカバーできそうな感じがします。
そして、人口皮膚素材として知られるヒドロキシプロピルキトサン、さらに高抱水性素材トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、シリコン的な滑り感を保つホホバオイル、皮脂組成に似たオイルの配合など、ヘアケア効果をあきらめないという姿勢は評価に値するものと言えるでしょう。
唯一、防腐剤的な部分でレモン果皮油が配合されていますが、その植物的なマイルドなイメージとは異なりグレープフルーツ果皮油の5倍の光特性を持つ成分として知られていますから少し注意は必要です。
トリートメントですので、洗い流すことを考えればその危険性は減少するわけですが。
そしてカチオン界面活性剤が全くないという状況により、補修効果の持続性や均一性には少々難がある面は否めないものと思います。
完璧なダメージリペアを望むのであれば適役ではありませんが、限りなく肌への刺激性が低いという条件の中で、最大限にトリートメントらしく振る舞っている姿はきちんと評価すべきであろうと思います。
もし、カチオン界面活性剤なしの製品で良いものを選べと言われたら、間違いなく選択肢に入ってくるトリートメントの一つと言えるでしょう。
とても個性的で、目的がはっきりしている良品だと言えます。試す価値は大いにあるでしょう。
特に髪の滑りを中心に改善したい、ということであれば満足度が高くなると思われます。
ダメージ部分の補修であったり、髪のふんわり感の改善という場合は少しタイプが違うかもしれません。
そのようなことを踏まえて、相性が良さそうだと思った方はぜひ試してください。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。