解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
山陽物産株式会社ブランド名
山陽物産容量
300ml参考価格
1980円1mlあたり
6.6円ASIN
B0B2LBNS9X発売日
20220528KaisekiID
10826全成分
解析チームです。
「ホテル品質をご家庭で」と銘打たれたこの『ハジマリ ボタニカル シャンプー』、製造は山陽物産株式会社。ホテル向けアメニティを多く手がけている企業ですね。いかにも高級感のある名前と植物エキスの羅列に「おっ」と思った方、ちょっと待った。その中身、解析の目で覗いてみましょう。泡立ちも良く“爽やかな香り”は確かに評価ポイントですが、洗浄成分を見ると「極上」の看板には少し首を傾げたくなるかも。では、成分の実力とその裏側に迫っていきましょう。
この製品の総合ランクは2308位 / 3036商品中と、はっきり言って下位です。
総合スコアも5点中1.91点と控えめ。さらに注目すべきは洗浄力4.6点という“攻めた”数値。これは逆に言うと「脱脂力がかなり強め」という証拠。
成分レベルは1.8点、保湿力は1.4点、髪補修力も1.7点と、実際のスキン&ヘアケア性能には乏しく、植物エキスが多い=高品質というイメージだけが先行しています。
なお、口コミ評価は4.2点(76件)とそこそこ好評ですが、これは香りや泡立ちといった使用感への評価が影響していると考えられます。
価格帯1980円でこのスペックは、同価格帯の市販製品と比較しても、やや割高な印象です。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩とも呼ばれ、市販製品の洗浄剤の代表格。
泡立ち・洗浄力は抜群で、洗浄力はラウリル硫酸系と同等、しかし刺激性はややマイルドというポジションです。
とはいえ、角質層の脂質を必要以上に除去しがちで、乾燥やバリア機能の低下につながる可能性があります。
コストパフォーマンスには優れていますが、美容目的ではやや不向き。
確かに“9種の植物エキス”を謳っていますが、どれも化粧品に多用される定番素材であり、効果の相乗性や独自性はほぼ見られません。
チャ葉エキス、テンチャエキスも含まれていますが、こちらも抗酸化や抗菌を狙ったありがちな設計。特筆すべき新規性はなく、「とりあえずエキス入れときました」感が否めません。
この製品の最大の特徴は、洗浄力の高さと爽快な使用感。
確かに、泡立ちは極上レベルで、ホテルでの利用には最適でしょう。香りも穏やかでクセが少なく、万人受けする設計といえます。
しかしながら、配合の主軸がラウレス硫酸Naである点、そして植物エキスの“量より質”が見えない点がネック。
乾燥しやすい方やカラーリング・パーマ毛にはやや不向きであり、「安価に作れること」が最大のメリットであって、品質で選ぶタイプの製品ではない印象です。
「極上」という言葉が先に立ち、期待値が上がるだけに、解析チーム的にはちょっと肩透かしを食らった気分。
実際のところ、『ハジマリ ボタニカル シャンプー』は“泡立ち良く、香りも爽やか、でも成分設計は旧態依然”という印象です。
コスパは決して良いとは言えず、同価格帯でアミノ酸系・ベタイン系のシャンプーを選べば、頭皮にも髪にも優しい製品が手に入ります。
とはいえ、旅館や温泉で出会ったなら「アタリ」とまでは言わずとも「アリ」程度には受け入れてもいい製品です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。