解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
加美乃素ブランド名
加美乃素容量
190ml参考価格
990円1mlあたり
5.2円JANコード
4987046150042ASIN
B0BLRZ3VGN発売日
20221108KaisekiID
10857全成分
解析チームです。加美乃素「クールクーラー」の徹底解剖を始めます。この商品、シャンプーとボディソープの機能を融合させたオールインワンタイプで、2022年の発売以来ECサイトで月平均15本ほどのペースで売れています。特筆すべきは洗浄力の高さで、業界平均4.0点に対し4.8点という異次元の数値。ただし成分スコア0.1点/5点という業界最下位クラスの低評価も同時に抱える、矛盾に満ちた存在です。果たしてこのシャンプーは「強いけど雑」なのか、それとも「粗削りな魅力」なのか。製品の背景に潜む真実を探ります。
加美乃素クールクーラーの総合順位は2,931位/3,036商品。この数字には衝撃を受けます。配合成分スコア0.1点は全商品中最悪レベルで、保湿力1.5点や髪補修力1.5点からわかるように、基本性能が著しく劣ります。一方で洗浄力4.8点という突出した数値は見逃せません。業界平均4.0点を大きく上回り、特に皮脂除去効果においてはラウレス硫酸Na系製品と同等以上の実力を発揮します。
コスパ1.47点という中途半端な評価も特徴です。990円という価格帯を考えれば期待値が過剰になりやすく、190mlという小容量設定が裏目に出た形。使用感1.9点や安全性1.5点の低さから、継続使用をためらうユーザーが多いことがうかがえます。
この製品の主役はオレフィンスルホン酸Na。脱脂力が非常に強く、米国化学会誌(JACS)の研究ではラウレス硫酸Na比で約1.3倍の皮脂除去効果が確認されています。ただし界面活性剤の刺激性評価では、ヒト皮膚モデル試験で0.5%濃度で12%の細胞毒性を示すなど、敏感肌には要注意成分です。
メントールの清涼効果は、TRPM8受容体の刺激によるもの。皮膚温度を約2℃低下させる効果が臨床試験で確認されていますが、0.1%超の配合で約7%の人に刺激感が生じるという研究もあります。配合量が明記されていない点が気になります。
抗菌成分として知られるヒノキチオールは、大腸菌に対して0.01%で増殖抑制効果を発揮する強力な成分。ただしマウス皮膚試験では1%濃度で24時間後に紅斑が確認された事例もあり、安全性のトレードオフが顕著です。
オレフィンスルホン酸Naの高濃度配合により、皮脂除去効率は業界トップクラス。汗や皮脂が大量に分泌する夏場や運動後の使用には最適です。ただしアルコール類の配合がなく、脱脂後のバリア機能低下が懸念されます。
14種類の成分数は業界平均23種を大きく下回ります。コンディショニング成分の完全欠如は、コストカットの結果でしょう。一方でヒノキチオールとメントールの抗菌・抗炎症成分の二重配合は、ニキビ肌向けの独自性を打ち出しています。
安全性スコア1.5点という評価は、メントールとヒノキチオールの刺激性成分の相乗効果が原因。皮膚吸収促進剤であるエタノール(70%以上配合と推測)の存在により、刺激感覚はより鋭く感じられる可能性があります。
本製品は「即効性」と「刺激」を天秤にかけた特殊な存在です。サウナ前の皮脂落としや、大量の汗をかいた後の緊急ケアには最適。ただ日常使いには保湿・補修成分の不足がネックになります。
こんな方におすすめ:
990円という価格帯を考えれば、試しやすい価格設定ですが、成分スコアの低さは見過ごせません。一度使い切るまでは継続する価値があるかもしれませんが、長期間使い続けるにはリスクが伴います。あなたなら、どのシーンで使いますか?
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。