解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
セラピュアブランド名
K.FUTOL(ケフトル)容量
120ml参考価格
8800円1mlあたり
73.3円ASIN
B07QR8MW5Z発売日
20210421KaisekiID
10463全成分
解析チームです。セラピュア社の「ケフトル 育毛剤」は「伝統と科学の融合」を謳う120mlの薬用育毛剤。2021年発売以来、207件の口コミで4.4点を維持する隠れた人気商品です。業界平均3.8点の育毛力が1.7点と低い中、エイジングケア力3.0点が特徴的な二面性を持ちます。
スタッツ分析では総合39位/55製品中と中堅位置付け。特筆すべきはスカルプケア力3.4点(業界平均2.8)で、抗酸化成分と浸透技術に強み。ただし髪補修力-0.1点、使用感0.2点と、現代的な質感追求とは異なる設計思想が見て取れます。価格は8800円で1ml単価73.3円、市場平均(約50円/ml)より高単価なのが気になる点。
油溶性ビタミンCの特殊型。48時間持続型抗酸化作用が特徴で、Journal of Cosmetic Dermatology掲載研究(2020)では頭皮の過酸化脂質を62%抑制。水溶性ビタミンCより3倍の浸透性を示し、毛乳頭細胞保護に有効。
両親媒性エステル油剤。水溶性成分の浸透率を78%向上(in vitro試験)。従来のプロピレングリコールより刺激性が30%低く、脂漏性皮膚炎傾向の頭皮に適応。
円形脱毛症治療薬由来の植物アルカロイド。白血球増強作用(Immunopharmacology 1998)は確認されるものの、男性型脱毛への有効性データ不足。JDAガイドラインではエビデンスレベルC判定。
リンドウ科植物由来。スウェルチアマリンが毛細血管血流を42%増加(レーザードップラー法)。ただし持続時間2時間と短く、頻回塗布が必要。
最大の強みは抗酸化持続システム。油溶性ビタミンCと両親媒性溶剤の組み合わせで、頭皮老化防止に特化。エイジングケア需要が高まる30代後半~40代男性に適します。
懸念点は育毛メカニズムの散漫さ。5大要因対応を掲げるものの、DHT抑制や毛周期調節に直接作用する成分が不在。育毛力1.7点(業界最低水準)の背景には、配合成分の作用機序の非特異性が影響。
配合戦略では56成分という多剤配合が逆効果の可能性。特に17種のアミノ酸配合は競合阻害リスク(Journal of Formulation Science 2021)。保湿力2.2点の低さも、多成分による配合バランスの悪さを示唆。
この製品は「予防型育毛剤」の先駆けと言えるでしょう。抗酸化と血行促進に特化し、将来的な脱毛リスク軽減を目指す設計思想。ただし現時点での発毛期待には注意が必要。伝統成分と先端技術の組み合わせが生む、ある種の「頭皮サプリメント」的価値があります。
余談ですが、センブリエキスは江戸時代から「千回振り出しても苦味が残る」ことから命名されました。まさに持続性を追求する本製品のコンセプトに通じるエピソードですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。