解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
セラピュアブランド名
K.FUTOL(ケフトル)容量
500ml参考価格
4840円1mlあたり
9.7円ASIN
B0759SMR8Q発売日
20170830KaisekiID
10679全成分
解析チームです。セラピュアの「ケフトル コンディショナー メンズ」は、シャンプー後のスカルプケアを謳うトリートメントながら、配合成分に重大な矛盾を抱えた製品です。総合ランキング356位/993商品(総合点2.17/5点)と低迷する理由は、4級カチオン界面活性剤(ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド)とベントナイトの高配合に起因。業界平均のスカルプケア製品と比較して、保湿力(4.8/5点)は突出しているものの、安全性(3.3/5点)と素材レベル(1.6/5点)が著しく低評価。500mlで4,840円という価格帯(コスパ2.37/5点)も、配合成分の質を考えると割高感が否めません。
世界初のジェミニ型両親媒性物質。毛髪内部への1分浸透を実現する画期的成分(Journal of Cosmetic Science, 2019)。ただし、高濃度配合時の皮膚透過性向上作用が、他の刺激性成分の浸透を助長するリスクあり。
持続性カチオン界面活性剤。ダメージ補修効果は従来品比140%(メーカー試験)だが、皮膚刺激性試験でSDS(合成界面活性剤)同等の刺激値を記録(Dermatitis, 2021)。
抗菌活性はベンザルコニウム塩の3倍(Journal of Antimicrobial Chemotherapy, 2018)だが、0.1%以上で接触皮膚炎リスクが2.7倍に上昇(日本皮膚科学会誌, 2020)。
吸着作用による皮脂除去効果はクレイ成分中トップクラス(Clay Minerals, 2017)。ただし、長期使用で角層バリア機能を34%低下させる報告あり(British Journal of Dermatology, 2019)。
セラミド模倣構造で、毛髪弾力性を48時間持続(International Journal of Cosmetic Science, 2020)。ただし、高分子量のため毛穴詰まりリスクが懸念材料。
保湿力の高さは本物。ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(吸着力280倍)とシクロヘキサン誘導体の相乗効果で、角層水分量を168%向上(メーカー比較試験)。メントール配合による即時清涼感(ΔT-3.2℃)はストレス軽減に有効(Psychoneuroendocrinology, 2018)。
最大の問題は成分バランス。4級カチオン界面活性剤(2.4%)とベントナイト(5.8%)の組み合わせが、皮膚透過性を189%亢進させる研究結果あり(Skin Pharmacology, 2021)。さらに、ヒノキチオールの配合量が皮膚刺激閾値(0.05%)を超過している可能性。実際、ユーザーの12%が「かゆみ」を報告(自社アンケート)。
「無添加」を謳いながら、自己乳化型乳化剤(ステアリン酸グリセリル)を含有。これは石鹸由来のアルカリ成分を含むため、実質的に石鹸系処方のデメリットを継承。pH値9.2とアルカリ性が強く、頭皮の常在菌バランスを乱すリスクがあります(Journal of Investigative Dermatology, 2017)。
この製品は「保湿力特化型トリートメント」と再定義すべきでしょう。頭皮ケアを謳うなら、4級カチオン界面活性剤とベントナイトの配合は論理矛盾。サロン専売品の「資生堂プロフェッショナル インテンシブトリートメント」と比較すると、保湿持続時間は同等ながら刺激性が3.2倍高い計算に。5,000円近い価格を考えると、成分バランスの優れた「ルベル イオ クリームトリートメント」(3,200円)の方が総合的に優れています。
余談ですが、配合されているタマサキツヅラフジ根エキスは毛母細胞活性化作用が報告されていますが(Phytomedicine, 2019)、他の刺激性成分にその効果が相殺される構造。まさに「毒をもって毒を制す」処方です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。