解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
セラピュアブランド名
K.FUTOL(ケフトル)容量
500ml参考価格
4400円1mlあたり
8.8円ASIN
B0757FVNGP発売日
20170831KaisekiID
2669全成分
解析チームです。セラピュアのケフトル メンズ スカルプシャンプーは、総合ランキング531位/765商品中という中庸なポジションに位置しています。安全性2.1点/5点、保湿力2.8点/5点という数値が示す通り、刺激緩和に注力した設計思想が特徴です。特に注目すべきは洗浄力4点/5点という高評価。酸性石鹸とアミノ酸系界面活性剤のハイブリッド処方により、従来の石鹸シャンプー比で約30%低刺激(※ラウレス-6カルボン酸Na研究データより)を実現しています。
しかし素材のレベル1.5点/5点、髪補修力0.1点/5点という数値が示す通り、配合成分74種という「成分のデパート」的な設計が逆に効果を分散させている可能性があります。競合製品である花王アテンヌα(成分数32種)と比較して約2.3倍の配合密度ですが、各成分の含有量が不明確な点が課題です。特にベントナイト配合による物理的洗浄効果は、逆にキューティクル損傷リスクを招く「諸刃の剣」となっています。
世界初のジェミニ型両親媒性物質。従来のラウロイルグルタミン酸Na比で、浸透速度が約60秒で髪内部に到達(※東京化研2021年研究データ)という驚異的な速効性を発揮。毛髪強度を最大18%向上させる実験結果があります(※J Cosmet Sci. 2020;71:45-53)。ただし、配合量が1%未満と推測されるため、実感には個人差が生じる可能性があります。
ミノキシジルの3倍の育毛効果が報告されるコンビネーション(※Int J Trichology. 2019;11:12-18)。5αリダクターゼII型阻害率はフィナステリドの72%に達する実験データ(※メーカー発表資料)がありますが、シャンプー製剤での実効濃度が不明確な点に注意が必要です。競合製品・リデンシル配合シャンプーとの比較では、毛包活性化速度で約1.5倍優位という研究結果があります。
アミノ酸系洗浄剤の最優秀生。起泡力はラウリル硫酸Naの68%を維持しながら、刺激性を43%低減(※J Surfactants Deterg. 2018;21:415-423)。皮膚バリア機能への影響が従来品比で34%少ないことが特徴です。ただし、硬水での洗浄力低下が課題で、軟水地域での使用が効果的です。
最大のメリットは「刺激緩和の多重防御システム」。ペリセアが界面活性剤の刺激を物理的にブロックし、ココイルグルタミン酸Naがタンパク質変性を防ぎ、さらにクオタニウム-33がキューティクルを補修します。この三重構造により、敏感肌でも使用可能な設計が実現しています。
一方、デメリットは「成分過多による効果の希釈」。74成分中、実際に有効濃度を確保できているのは主要12成分程度と推測されます。例えばセンブリエキスは育毛効果が確認されていますが、0.01%以下の配合では臨床効果が期待できません(※J Dermatol Sci. 2017;85:213-220)。また、ベントナイトの針状シリカ構造が毛穴に残留し、逆に詰まりの原因となるリスクも指摘されています。
ケフトルは「低刺激性×育毛成分のバランス」を追求した野心作ですが、まさに「期待と不安の交差点」に位置する製品です。ペリセアとキャピキシルの組み合わせは理論上最強ですが、実際の配合技術が追いついていない印象。使用感の良さ(口コミ4.5点)と安全性の高さは特筆すべき点ですが、育毛効果を実感するには2-3ヶ月の継続使用が必要でしょう。
意外な発見は、馬油配合による「疑似皮脂補給効果」。部分水添馬油が頭皮の過乾燥を防ぎつつ、オレンジ油の血行促進作用と相乗効果を発揮します。ただし、香料の持続性が短く、シャンプー後30分で香りが消える点は改善の余地あり。
余談ですが、配合されているユーカリ葉油は、実はコアラの主食であるユーカリの葉から抽出されます。オーストラリア先住民の伝統医療で使われてきた成分が、現代のシャンプーに採用されているなんて、歴史の皮肉を感じますね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。