解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
花王ブランド名
メンズビオレ容量
440ml参考価格
462円1mlあたり
1.1円JANコード
4901301306074KaisekiID
8002全成分
商品名を見れば明らかなように、このボディソープを選ぶの目的は体臭を消したいです。果たしてその目的に沿えるのか。
結論から言えば、目くらましにはなるが解決には至らない。
一時的に、肌の奥からあらゆる肌バリア成分を溶かし出すことによって、ニオイを遮断することは可能でしょう。しかし、根本的な原因の解決に至らないばかりか悪影響をもたらしている部分も見受けられます。
まず、石鹸がベースだということ。アルカリ性の石鹸は、肌の保湿成分を奥深くから溶かし出してしまう。さらに、アルカリによって肌の回復が遅れ、その間に悪玉菌が増加し、臭いの元となってしまうこと。
一時的にはニオイが取れても、そのあとさらに強いニオイが発生してしまうような土壌を作っては元も子もありません。
そういう意味で、デオドラント目的なのに石鹸を使うというのはいまひとつ良い手段とはいえないのです。
加えて、ラウレス硫酸ナトリウムを配合されているため、シンプルに洗浄力が強すぎて肌の乾燥を招く=悪玉菌が増加するという悪循環を生み出しています。
ある程度の洗浄力の強さを持たせたい、という部分は否定はしません。男性用ですしね。ただ、アルカリ寄りの石鹸でラウレス硫酸ナトリウムも込みというのは明らかに過剰な負荷といえるでしょう。
イソプロピルメチルフェノールの殺菌効果で臭いを軽減させたい、という前に、そもそも洗浄剤が大暴れしすぎている印象。そのため、長期的には肌の状態がより悪化してしまうのではないかという懸念があります。
デオドラント目的で商品選びをしたい、といった場合、気をつけてほしい注意点としてはまず弱酸性のものが良いということ。肌バリアが最も整う環境というのは弱酸性です。言ってみれば、ラウレス硫酸ナトリウムでも、弱酸性ならば石鹸よりはずっとマシということです。
これは、単純に石鹸(ラウリン酸、ミリスチン酸など+水酸化K)ベースのものを選ばない、と覚えておけば、大概弱酸性のものが多くなっていますので、見分けはかんたんかと思います。
そして、デオドラントと言うとすぐに殺菌しなければと思われているフシがありますが、それだけしか手段がないわけではなく、たとえば皮脂の分泌を抑制させるような成分というのもたくさんありますし、収れん剤で毛穴を閉じる方法、善玉の常在菌だけを増やす成分を使う方法、殺菌剤でも様々な種類があり、より効果的だったり、安全性が高い成分なども選択肢としてあるかと思います。
このように、ただただ強く洗浄して皮脂を一掃したあと殺菌する、という方法はちょっと大雑把すぎる、というのが本当のところ。より洗練されたデオドラント方法を導入して、体に負担が少ない形、より肌本来の機能を活かせるような形で取り組めたら良いかと思います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。