取り立てて目立った要素のない、量産型化粧水です。
ちょっとした抗炎症、保湿、ホワイトニング作用があるといえばある。しかし、平凡でとくに凄みは感じない。そのわりに高めな値段、といった特徴でしょう。
ひどく悪いということもなく、抜群にニキビに良いということもなく。
メリットと言って良いのか、医薬部外品の有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムがあること。グリチルリチン酸二カリウムは細胞レベルで抗炎症効果を発揮する存在で、ニキビによる炎症を抑える効果が期待されるでしょう。有効成分として指定されているということは、有効濃度以上に配合されていることを意味しています。
ただ、この成分自体はとてもありふれていて、わりとどんな化粧品にもほとんど含まれるほどメジャーな成分です。
それに、抗炎症効果を効かせるとしても、ニキビ自体を治すということではありません。
ニキビ自体に効かせる、というより、炎症を抑えて保湿する、程度のローションです。もちろん、保湿や抗炎症は大事ですが、それならば他の化粧水でも事足りること。
とくに、保湿効果に関しては特段この製品が優れているということはありません。ある程度のコーティング効果によって肌が守られるというような側面もあるでしょうが、それにしたって素晴らしく優れているというほどではありません。
果たしてニキビにこのローションが適役なのかと聞かれると、特にはそうは思わないと感じます。
使わないよりは幾分マシではあるでしょう。しかし、ビオレのブランド全般に言えることですが、決してニキビを根本的に解決するという気はないのではないかと思います。表面的にさらっと対策はしてくれるもの、長期的にみるとあまり肌に良くないというパターンが多く、このローションにしても本気でニキビを治そうという風には見えませんね。
もっと良い選択肢を探す価値はどうやらありそうです。
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