解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
大正製薬ブランド名
リアップエナジー薬用スカルプパックコンディショナー容量
400ml参考価格
3972円1mlあたり
9.9円JANコード
4987306201262KaisekiID
7608全成分
どんなに頭皮に良いエキスが配合されていても、結果的に剥げてしまうのでは困りますよね。
この製品はスカルプパックコンディショナーという名称からも分かるとおり、頭皮に塗って頭皮環境を改善しようと言う意図をはっきりと持った製品です。
ですので、髪にどうのこうのというより頭皮にとって良いかどうかが判断基準となります。
その意味では、落第点と言ってしまって過言ではありません。
最大の問題点としては、4級カチオン界面活性剤=塩化アルキルトリメチルアンモニウム(ステアルトリモニウムクロリド)がベースに配合されていること。
この成分はトリートメントやコンディショナーのベース材としてあまりにもありふれた成分であり、一方で脱毛剤のベースとしても使われている成分です。
もう一度言います。脱毛剤の主成分です。
4級カチオン界面活性剤は髪のダメージ部分に塗ると,ダメージをカバーしつつ帯電防止効果などによってさらさらに仕上げることが可能です。
洗濯をする時の柔軟剤といえばわかりやすいでしょう。
ただし、皮膚にとっては大変刺激的な成分で、タンパク変性作用は洗える洗浄剤よりもはるかに高いレベルですので、肌にすりこんだりするとあっという間に肌荒れを起こします。
また、その性質を利用して脱毛剤の主成分としても使われるほどです。
このような成分を頭皮に塗り込めはどうなるか、このコンディショナーを頭皮に塗ったらどうなるか、もう言わなくてもわかると思います。
黄連エキスやオウバクエキス,アマチャヅルエキスやどくだみエキスなど頭皮に良いエキスがいくら配合されていても,ベースが4級カチオン界面活性剤では全く期待したものと反対の現象が起きてしまうのです。
解析ドットコム的には、このようなタイプの製品が最も危険で、悲劇的な結末を迎える典型的な例であると紹介しています。
過去には、クリームシャンプーなどと謳ってカチオン界面活性剤が主成分となっているシャンプーを販売し、アメリカFDA史上最多の脱毛被害クレームを起こした製品もありました。
理論的にも、実績的にも最もリスクの高い処方パターンの一つといえるのがカチオン界面活性剤を頭皮に塗るという行為です。
これはつい最近実際にそのような被害が多発したので、販売ができること自体がおかしいようなもの。
ちなみに、その大問題を引き起こした製品が「WEN」という商品で、その販売元から当時解析ドットコムへ訴えるぞ、という脅しもいただいたものですが、筆者は徹底的に反論し、また危険性を訴えかけました。向こうからの返事がなくなってしまうくらい。
その直後にアメリカで大規模な脱毛被害などを引き起こし、運営会社も社名を変えて何もなかった花のように今も営業を続けていますが、結局はそういうことなのです。
危ないものは危ないですし、どんなに印象的なコマーシャルを流していたとしても、カチオン界面活性剤を頭皮に塗り込めばはげる、という原理原則は変わらないわけです。
もちろん、濃度が高いか低いか、成分はどの種類を使っているかで程度は変わるのですが、あのWENでもこの製品で使われているカチオン界面活性剤よりはマイルドである、と言われていた成分を使っていました。
ということで、この製品の安全性に関しては擁護する余地がないという印象です。
頭皮パックコンディショナー、スカルプパックコンディショナーという名称のこの製品。
おそらく、この製品を購入した方は100%に近く頭皮に塗り込んで、しかもちょっと時間をおいたりしてしまうのではないでしょうか。
頭皮環境や育毛効果を持つと言われる植物エキスがじっくり浸透するように、あたかもトニック剤のように使われるのではないかと想像します。
しかし、絶対にやめてください。
この製品はトニック剤ではなく、髪用のコンディショナーです。
髪用のコンディショナー頭皮に塗り込んで時間おけば、ほぼ間違いなく肌荒れや脱毛を引き起こします。
おそらくリアップというブランドを使っている方にとっては、期待したものと正反対の結果になります。
頭皮には塗らないでください。そして、このようなリスキーな製品を販売してしまうようなブランドについても少し疑問を持った方が自己防衛として適切であると考えます。
リアップブランドのシャンプー、およびこの製品に関しても、育毛や発毛期待するのであれば選択肢に入れるべきではないと考えます。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。