解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
大正製薬株式会社ブランド名
リアップ容量
400ml参考価格
1867円1mlあたり
4.7円JANコード
4987306058729KaisekiID
8098全成分
リアップといえば、もともとアメリカ・ジョンソンアンドジョンソン社が処方箋発毛薬として開発されていた発毛成分を、日本で市販薬として開発した、日本初のダイレクトOTC薬として発毛剤を販売するブランドです。
長い歴史のある元祖的ブランドなので、そのシャンプーには当然期待がかけられますね。
今回解析するのはリアップスカルプシャンプー。これは手応えのありそうなシャンプーです。見ていきましょう。
まず肝心の洗浄剤の部分を見ていきましょう。
ベースはラウレス硫酸Na。それとラウラミドプロピルベタイン(両性界面活性剤)、ココイルグルタミン酸TEA。
この構成は、正直言って安物です。
最悪とまではいかないものの、作り手としてはコスト削減を主眼に置いたチョイス、と言われても仕方ないように思います。
もともと蓄積皮脂を取り除く、ということを謳っていますが、にしてもあまりにクオリティを感じる要素が少ないですね。
おまけ程度に添えられたアミノ酸系洗浄剤も、クオリティとしてはかなり落ちるタイプを使っていますし、ディープクレンジングが目的ならそれじゃないだろう、という気もします。
なんと言うか、感触だけで選んだような、コストは抑えて、感触だけ目的に近づけた、くらいの感じが漂います。
洗浄剤の部分は残念ながら値段なりのクオリティ、もしくはリアップブランドとしての威厳のようなものを感じるには至りませんでした。
洗浄剤が優れていなくても、毛が生えてくるのであれば不満はかき消されるかもしれません。
このシャンプーの育毛効果はどの程度でしょう?
育毛成分に該当するものとしては、ショウキョウチンキ、オウレン、メントール、ニコチン酸アミド、海藻。このあたりでしょう。あとはピロクトンオラミンと言う殺菌成分もありますが、これはどちらかというと体臭防止などの目的だと思われます。
配合されている植物エキスのメインの効能としては、血行促進、抗炎症といったあたり。温和ながら皮脂抑制効果も多少ありそうです。
この血行促進作用というのは育毛を考える上では重要で、たしかに欠かせないファクターにはなると思いますが、発毛を謳うリアップのシャンプーとしては、やや期待はずれといえるかもしれません。
このレベルの育毛シャンプーであれば、市販でも相当数見つけられますからね。
ちょっと、育毛の部分でも目立ったクオリティは示せていないように思われます。意外ですね。
期待値が高かったリアップのシャンプーですが、結果として並の市販シャンプー以下ということが言えるかと思います。
というのも、洗浄剤のクオリティーは低く、育毛効果のレベルも特段優れている部分はなく、むしろピロクトンオラミンの殺菌力の強さばかりが目につき、殺菌を必要としていない人にとっては頭皮への負担となるばかりで逆にマイナスなんではないかと思ってしまうほど。
ということで、発毛はリアップ、と思っている人にとっても、シャンプーについては少なくともリアップである必要なしとお伝えしておこうかと思います。
これなら正直、いち髪の方がまだ育毛できそうな気がしてしまいますからね。
もちろん、リアップのメインはシャンプーではなく、育毛剤の方にあると思っています。シャンプーはあくまでもブランド力を活かした付属品、という捉え方でよいでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。