解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
大正製薬ブランド名
リアップ容量
400ml参考価格
1401円1mlあたり
3.5円JANコード
4987306058798ASIN
B08691N1L9発売日
20200323KaisekiID
8100全成分
解析チームです。さて今回は、発毛剤で知られるリアップブランドから登場した、少々異色な製品「リアップ スムースリンスインシャンプー」を解析します。
…正直言いましょう。リアップの名を冠したシャンプーに、ツヤ感とか仕上がり感って求めてました?「発毛に全振りしてくれた方が潔い」と思ってる方も多いのでは。もちろん、髪が増えつつ手触りも良ければ文句なし。でも、現実はどうでしょうか?
まずは構成をチェック。このシャンプー、メインの洗浄成分はラウレス硫酸Na。市販品でも多用される、高洗浄力・高脱脂力の界面活性剤です。もちろん一部アミノ酸系の成分も入ってはいますが、構成的には“コスト重視”の印象が強く、頭皮や毛髪へのやさしさという観点では控えめな設計です。
はっきり言ってしまえば、百円均一クラスの洗浄力メインの仕様。コンディショニング要素のある洗浄成分や、刺激を抑える成分バランスが取られているわけでもなく、リアップというブランド名から期待される専門性にはやや乏しい印象を受けます。
一応この製品は「リンスイン」をうたっています。ではその根拠は何か?PEG-12ジメチコン(シリコン)と、微量のアミノ酸系成分が挙げられます。
…ですが、それだけ。あとは特筆すべきコンディショニング成分は見当たりません。“シリコン入りのシャンプー”というだけでリンスインを名乗るのは、ちょっと強引じゃないでしょうか。洗い上がりの指通りが多少マシになるかもしれませんが、「リンス要らず!」という感動には届かないでしょう。
育毛サポートを狙ったと思われる成分群です。が、これらはあくまで「保湿」や「血流促進補助」などのサポート成分であり、医薬部外品としての発毛有効成分ではありません。メントールによる爽快感もありますが、育毛効果という観点で見ると、パンチに欠けます。
メリットはシンプル。安価で爽快感があり、メントール系の洗い心地を好む方には一定の需要があるということ。髪質への大きな悪影響は避けつつ、とりあえず洗える、という最低限のパフォーマンスはクリアしています。
ただし、デメリットはかなり明確です。
いわば“リアップっぽい名前の、普通のメントール系シャンプー”という立ち位置。発毛ブランドとしての信頼感が、少しズレた方向に使われてしまったような感覚すら覚えます。
「発毛ブランドのリアップが、リンスインの手軽さを提案してきた」──正直、コンセプトとしてはアリだったと思います。ただ、実際の処方や設計において、ブランドの強みを活かせていない点が惜しまれます。
育毛・発毛に特化した成分がしっかり配合されていれば、「仕上がりはイマイチでもリアップなら」と納得できたかもしれません。しかし、現実はどちらも中途半端。リンスインの快適性も、育毛の期待感も、ちょっと物足りない。
ユーザーがリアップに求めるのは、“安さや爽快感”ではなく、“効果実感と専門性”だったはず。その期待を考えると、この製品は正直、ブランドの価値を引き上げるどころか、少し迷走してしまった感が否めません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。