解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
資生堂ブランド名
シーブリーズ容量
600ml参考価格
629円1mlあたり
1円JANコード
4901872873197KaisekiID
8040全成分
色々とシャンプーを見てきましたが、その中でも格段にヤバいのがこのシーブリーズ。
ヤバい原因が1つや2つではありません。異論はもちろん認めますが、このシャンプーに関しては共感をいただけるほうが多い予感がしています。
まず、シンプルに洗浄剤が低コストすぎる問題。これはシーブリーズに限りませんが、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタインといった具合に典型的な安い部品でできているシャンプーです。石けんじゃないだけマシ、程度のレベルと言い換えてもよいでしょう。
強い洗浄力で必要以上に洗えてしまうことが問題。肌バリアや髪のコンディショニングにとってあまりにも過酷な洗浄性といえます。極めつけは、少しばかりラウリル硫酸Naも添加されていること。肌表面だけでなく、浸透して脱脂を行うため、乾燥や肌荒れを起こす可能性は格段に高くなってしまうでしょう。
4級カチオン界面活性剤ステアルトリモニウムクロリド配合。はい、リンスインと言うだけあって、ほんとうにリンスの主役成分がそのまま配合されています。一見すると、シャンプーをしながらリンス効果が得られるので一石二鳥ではないか、と思われるかもしれません。
しかしそんな単純な問題ではなく、洗浄剤とリンス剤がぶつかると起きる問題があります。
①錯体を形成してガムのようにこびりつく
これは、アニオン-カチオン錯体という現象で髪にコーティング物質が絡みつきます。この成分が洗ってもなかなか取れないため、どんどん蓄積してツヤも指通りも悪くなっていく原因になります。単純にリンス成分をまず合わせればいいのではない、という原因の大きな1つです。
②カチオン界面活性剤自体がハゲる原因になる
4級カチオン界面活性剤は、0.1%で脱毛剤の主役として使われることもある成分。つまり、それを逃避に塗りつけるということは禿げて当然ということ。もうこれだけでヤバい理由としては十分すぎる気もします。
③洗浄力を落としてしまう。
カチオン界面活性剤の存在によって、アニオン界面活性剤の機能が損なわれ、洗浄力がうまく機能して来れなくなる可能性があります。これは、洗浄力を緩和してくれるのとは違って、前述したようなこびりつきを生む元でもありますし、そもそもシャンプーとして働いてくれるのか懸念が出てきてしまう問題です。
④肌荒れリスクを大きく上昇
カチオン界面活性剤のタンパク変性作用は、あのラウリル硫酸Naをも凌ぐパワーがあります。つまり、瞬く間に肌荒れを引き起こす能力を持つのがカチオン界面活性剤。洗っている最中にそのダメージを認識できても不思議ではないほど、ピーリングのような作用で肌を荒らしていきます。シャンプーなので擦れば尚更に。
このように、カチオン界面活性剤をそのまま配合するヤバさは並大抵ではありません。
コムギタンパクの存在。
加水分解コムギ系の成分といえば、記憶に新しい茶のしずく石けん事件がありますね。石けんというアルカリ性の洗浄剤が肌バリアを溶出させ、コムギタンパクがアレルギーを引き起こしたあの事件です。
洗浄剤の強さ、浸透性、カチオン界面活性剤の削りなどを考慮すれば、あの事件の再現となっても何ら不思議ではありません。
もちろん、茶のしずく石鹸の小麦たんぱくとは同じものではないでしょうが、コムギアレルギー持ちの方には不安でしかないシャンプーと言えます。同じような作用秩序ですからね。
強すぎる洗浄力、さらに浸透力があり、おまけにカチオン界面活性剤が肌バリアを溶かしだし、肌荒れを引き起こす、なおかつこびりつくコーティングや、脱毛の恐れもあり、小麦のアレルギーがちょっと怖い、これほど不安な要素が詰まったシャンプーが他にあったでしょうか。
わざとかと思うくらい、ヤバい要素を詰め込んだ凄まじいリスキーなシャンプーです。100円均一のシャンプーも驚きのヤバさでしょう。
本当に世の中怖いものなしみたいな方以外にはオススメできない、無謀な勇気を必要とするシャンプーです。その覚悟がある方だけお試しください・・。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。