Ingredient Analysis

ラウリル硫酸Na

アニオン界面活性剤 50件の商品に配合 ID: 1078
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-45

安全性
+0

素材の品質
-10

使用感
基本情報
成分名ラウリル硫酸Na
医薬部外品名ドデシル硫酸ナトリウム
慣用名・別名SLS、ラウリル硫酸ナトリウム、SDS、ドデシル硫酸ナトリウム
INCI名Sodium Lauryl Sulfate
化学式C12H25NaO4S
分子量288.38 Da
由来合成
推奨配合濃度2〜5%
適正pH域6.0〜9.0
EWGスコア8/10
コメドジェニック度5/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
ラウリル硫酸Naの分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +80
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 -45
肌・頭皮への安全性
補修力 -20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -40
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -30
環境負荷・生分解性の評価

概要

炭素数12の硫酸エステル系アニオン界面活性剤。分子量が小さく皮膚浸透性が高いため、過剰な脱脂・タンパク質変性・バリア機能破壊を引き起こす。SDS-PAGEの変性剤として利用されるほど強力なタンパク質変性能を持つ。洗浄力は最高水準だが、その代償として頭皮・肌への刺激リスクが極めて高く、現在は敬遠されつつある成分。

ラウリル硫酸Naの解析

ラウリル硫酸Na(SLS)は、ヤシ油・パーム油由来のラウリルアルコールを硫酸化して得られるアニオン界面活性剤。製造コストが低く、硬水でも安定して起泡・洗浄できるため、かつては多くのシャンプーや歯磨き粉、洗顔料に積極的に採用されていた。

その最大の特徴は分子量が288Da程度と小さく、皮膚バリアを突破して浸透しやすい点にある。単に汚れを落とすだけでなく、皮膚内部の脂質層・皮脂膜・天然保湿因子まで根こそぎ奪ってしまう。これは食器洗い洗剤のように「油分を完全除去する」設計思想がそのまま人体に適用されているようなものであり、頭皮・肌の乾燥・炎症・かぶれが起きやすい。

より深刻なのはタンパク質変性能だ。SLSはSDS-PAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動)においてタンパク質を完全変性させる試薬として分子生物学で広く使われる。この性質が頭皮ケラチンや毛髪タンパクにも作用し、ダメージ毛の状態を実験的に再現するためにも用いられるほど。毛髪・頭皮へのダメージは他の洗浄剤と一線を画すレベルといえる。

この問題が広く認識されるにつれ、業界はエチレンオキサイドを付加して分子を大きくしたラウレス硫酸Na(SLES)へ移行が進んだ。SLESは刺激性がSLSの半分以下とも言われ、現在の主流洗浄剤の一つ。さらに近年はアミノ酸系・ベタイン系など低刺激洗浄剤への置き換えも加速している。

消費者の意識も変化し、「SLSフリー」表示を訴求する製品が増加中。ただし配合濃度・すすぎ方・他成分との組み合わせによってリスクは変動するため、一定の文脈で評価する必要がある。敏感肌・乾燥肌・アトピー傾向のある人、また頭皮環境を大切にしたい人は成分表の先頭付近にこの成分が来るシャンプーは避けるのが賢明だ。

相性の悪い成分・混合注意

カチオン性界面活性剤 タンパク質成分 キューティクル補修剤

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