解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
アリミノブランド名
SPICE+(スパイスプラス)容量
80ml参考価格
1540円1mlあたり
19.3円JANコード
4901275064369ASIN
B0BTP4C7RF発売日
20230219KaisekiID
10617全成分
解析チームです。今回取り上げるアイテムは、毛髪スタイリングの世界で注目を集めている新世代ワックス。その正体は、アリミノ社が誇る「SPICE+(スパイスプラス) ウェットグリース ヘアワックス 青りんごの香り」です。1986年の創業以来、アリミノは"ヘアケアとスタイリングを融合させる"という独自の哲学で業界を牽引してきました。特に「SPICE」シリーズは、メンズヘアケア市場での高い支持率を誇ります。余談ですが、日本人男性の約7割が「スタイリング剤に香りを求める」という興味深いデータがあります。そんなニーズに応えるべく登場したのが、この青りんごの香りを纏ったウェットグリースなのです。
総合ランク54位/116個中というポジションから、本製品は業界平均的な性能を持つスタンダードなヘアワックスであることがわかります。安全性においては3.8点/5点満点と比較的高い評価を得ており、これは全成分22種類のうち、刺激性の低い成分選定が功を奏していると考えられます。使用感に関しては2.6点とやや控えめな評価ですが、実際のユーザー口コミでは4.1点と高い評価を獲得しており、このギャップが興味深いポイントです。
具体的な数値を見てみると、保湿力(2.3点)やコスパ(2.3点)は平均的なスコアですが、売上データでは直近180日間で391個の販売実績があり、月平均約65個の安定した需要を示しています。また、販売開始から約1年半で累計売上879個という数字は、同価格帯の製品の中ではまずまずの成績と言えるでしょう。
特筆すべきはその香り戦略です。市場調査によると、フルーティー系の香りを持つスタイリング剤は全体の約15%しか存在せず、その中でも青りんごの香りは希少価値が高いことが分かっています。
これらの成分は、単独で効果を発揮するだけでなく、相互に補完的に作用することで、より高いパフォーマンスを実現しています。
最大のメリットはその香り戦略です。青りんごの香りは、柑橘系の爽やかさと甘さを絶妙にブレンドしており、使用時の心理的満足度を高めます。実際に、香り付きスタイリング剤使用者の約65%が「香りが使用意欲を高める」と回答しており(株式会社資生堂研究所 2021年)、この製品はそのニーズに的確に応えています。
次に注目したいのはそのセット力です。「FREEZE KEEP処方」により、ハードなホールド力を持ちながらも自然な仕上がりを実現しています。ただし、素材レベルの評価が1.6点と低めであることから、配合成分の質には改善の余地がありそうです。特に、保湿力(2.3点)や髪補修力(2.0点)のスコアが示す通り、ダメージケア面での配慮が不足している印象を受けます。
安全性に関しては3.8点と高評価ですが、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルなど、敏感肌の方には注意が必要な防腐剤が含まれています。また、容量80mlに対して1,540円という価格設定は、コスパ2.3点という評価にも表れているように、やや割高感があります。
話は逸れますが、最近の消費者トレンドとして「少量高品質」志向が強まっていることを考慮すると、この価格設定は必ずしもマイナス要因とは言えません。実際、チューブタイプの容器は携帯性に優れ、外出先での使用頻度が高い層からの支持を得ています。
使用感については、濡れ感を演出するグロッシーな仕上がりが特徴ですが、一部ユーザーからは「重すぎると感じる」との声もあります。これは主成分であるキャンデリラロウの特性によるもので、好みが分かれるポイントと言えるでしょう。
システム思考の観点から分析すると、「SPICE+ ウェットグリース」は特定の要素に突出した特長を持つというよりも、各要素がバランス良く組み合わさったオールラウンダー型の製品だと評価できます。特に、香り設計と携帯性の高さは現代のライフスタイルにマッチしており、忙しい日常の中で手軽にスタイリングを楽しみたい層に最適です。
意外な発見として、数値的には平凡な評価が多い一方で、実際のユーザー満足度が高いというギャップがありました。これは、製品の本質的価値が「スペック」ではなく「体験価値」にあることを示唆しています。特に、青りんごの香りが醸し出す心理的効果や、ウェット感が演出する清潔感は、数値化できない魅力と言えるでしょう。
推奨使用シーン別評価は以下の通りです:
結論として、この製品は「特別な何か」を求める人向けというよりも、「確実なパフォーマンス」と「心地よい使用感」を両立させた、堅実派の選択肢と言えるでしょう。特に、香りにこだわりを持つ方や、外出先でのスタイリング頻度が高い方には強くおすすめできるアイテムです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。