Ingredient Analysis

PEG-40水添ヒマシ油

ノニオン界面活性剤 50件の商品に配合 ID: 954
ノニオン界面活性剤 乳化・可溶化を担う非イオン性界面活性剤
+30

安全性
+20

素材の品質
+20

使用感
基本情報
成分名PEG-40水添ヒマシ油
慣用名・別名ポリエチレングリコール-40水添ヒマシ油
INCI名PEG-40 Hydrogenated Castor Oil
由来半合成
推奨配合濃度0.5〜5%
適正pH域3〜8
EWGスコア3/10
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ ノニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +20
成分の素材品質・配合価値
安全性 +30
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +0
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

ヒマシ油を水素添加した水添ヒマシ油にポリエチレングリコール(PEG)を40モル付加した非イオン界面活性剤。HLB値は約14〜16と高く、優れた可溶化・乳化能を持つ。精油・香料・油性成分を水系製剤中に透明に溶け込ませる「可溶化剤」として特に有用。アルコール系・水系双方の処方に対応し、化粧水・香水・クリアシャンプーなどで広く活用される。

PEG-40水添ヒマシ油の解析

PEG-40水添ヒマシ油は、「水と油を混ぜる」という化粧品処方上の根本課題を解決するために設計された非イオン界面活性剤(可溶化剤)の代表格だ。ヒマシ油に水素を添加して安定化した「水添ヒマシ油」に、PEGを40モル単位でエステル結合させることで、親水性と親油性を兼ね備えた両親媒性構造が完成する。このHLB値は約14〜16であり、乳化よりも可溶化(油分を透明に水中へ分散させること)に特化した設計となっている。

最も典型的な用途は精油・香料・フレグランス成分の可溶化だ。精油単独では水に溶けないが、本成分を添加すると透明な芳香化粧水が作れる。いわば「油と水の通訳者」として機能し、製品に濁りを生じさせず安定した処方を実現する。エタノールが多めの処方(トニック・化粧水・ミスト系)との相性が特に良く、処方設計の自由度を大きく広げる成分だ。

比較成分としてポリソルベート80(PEG-20ソルビタン脂肪酸エステル)があるが、PEG-40水添ヒマシ油はより幅広い油性成分を可溶化でき、刺激性も比較的低い点で優れる。一方、PEGが40モルという長鎖であるがゆえに、製品の感触がやや重くなる場合もある。また、PEG系成分としてエトキシ化由来の不純物(1,4-ジオキサン)が微量混入するリスクがあることは認識しておく必要がある。ただし、業界標準のGMP下では十分に管理・除去されており、現実的なリスクは低い。

安全性面では、EWGスコアは1〜2と低く、皮膚刺激性・感作性はともに低め。コメドジェニック度も低水準で、敏感肌・頭皮製品にも使いやすい。環境面ではPEG系成分として生分解性がやや低い点が課題で、サステナビリティ志向の処方では植物由来の代替可溶化剤(APGグルコシドやシュガー系乳化剤)への置き換えが検討されることもある。処方技術者にとっては「頼れる万能可溶化剤」であり、化粧品の透明感・安定性・香りの表現を支える縁の下の力持ちだ。

相性の良い成分

精油 香料 油溶性有効成分 エモリエント成分

相性の悪い成分・混合注意

高濃度アルコール 強酸性・強塩基性成分

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