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※頭皮に揉み込んで流す、という性質なのでシャンプーとして評価したいと思います。
この製品が言わんとしていることはすなわち頭皮をケアしてコンディションをあげることですから、
限りなくトニックに近い効果があるシャンプー、というポジショニングの製品と見ることができるでしょう。
そういう意味では最初から疑問符がついてしまいますが・・
セタノール。頭皮を洗うという意味でも、トニックとしてもこのベースはいただけないでしょう。
頭皮を清潔に保つという印象から外れて、むしろ頭皮に油分が残留するようなタイプです。コンディショナーのベースとして使われていることを考えればイメージできるでしょう。
さらに、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルは非常に脱脂力が強いほか、コンディショニング成分として使われることも。
泡立ちはしないが清浄したい、というような意図がみられますが、やや頭皮の乾燥に繋がりかねない処方です。
ヘマチン。育毛や脱臭、過酸化水素除去能があり、頭皮にメリットは多いものの酸性域では配合が難しいため、中性〜アルカリ性になってしまいがち。これは、弱酸性域を理想とする頭皮(皮脂バリア)にはデメリットとして働く可能性も。
さらに、ラノリンは刺激になる可能性があるとか、パラフィンは油分がベタっと残らないかとか、ツッコミどころは多種あります。
結論から言うと、要らないかな、というのが本音です。
メリットとデメリットが同じくらいあって、どうにも中途半端な処方。いろんなジャンルの製品を1つにしてしまったような混沌とした全成分で、
シャンプー、トニック、トリートメントと別に使ったほうがよほどメリットが大きいと思います。
頭皮に良いもの、髪に良いもの、洗い流すから良いもの、洗い流さないから有効なもの、それぞれ得意なシチュエーションが違いますので、
一緒くたにするのが良いこととは限らないのですね。