解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社 ウカブランド名
ウカ / uka容量
50ml参考価格
3780円1mlあたり
75.6円JANコード
4582328104425KaisekiID
7239全成分
天然由来成分を前面に押し出す処方。オーガニック系にありがちな全成分となっています。
ドデカンや(C13-15)アルカンなどは、いわゆる炭化水素油。石油から精製したナフサが有名ですが、化粧品では植物由来の炭化水素が使われることが多くなっています(どちらにしても同じ成分です)。
まじりっけがなく、さらっとした軽快な使用感が特徴です。肌に悪いこともありません。
紫外線吸収剤のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合も目立っていますね。紫外線対策の成分がこれだけだと、少々髪のダメージの元になる懸念も。
その他には植物オイル、エキスが豊富に含まれている、といった内容です。
植物由来成分でかためると物足りなさがどうしても問題になります。ベタつく、というケースも多いですが、この製品は炭化水素油ベースである程度さらっとしますので、その部分はあまり心配していません。
問題は、肝心のヘアケア効果が弱いということに尽きるんですね。
そこでこれです。ベヘントリモニウムクロリド投入。はい。4級カチオン界面活性剤投入です。
コンディショナーのベース成分としてよく知られている成分で、ダメージ部分も吸着して擬似的にリペア効果をもたらす重要な成分です。一方で、肌にはタンパク変性作用などの刺激・ダメージのもとになる性質が顕著なため、洗い流す前提で使われることがほとんど。
このヘアオイルミストに4級カチオン界面活性剤投入、ということは安全性より手触りを優先したも同然で、そもそも植物由来成分を揃えた意味がなくなるくらい安直な手法です。
どうせなら、植物由来成分だけで使用感も安全性も良いものに仕上げてほしかったなぁ、という思いが強く残りますし、なんとも中途半端な内容に終わってしまうのが残念です。
もちろん、4級カチオン界面活性剤がなければ非常に今ひとつな使用感になるので、この辺がジレンマなのかもしれませんね。
そもそも、天然由来成分にこだわること自体が何のメリットがあるの?という疑問に気づかなければなりません。
別に天然由来成分が全て安全ではありませんし、合成成分の方が安全性を確立しながら作られていたり、環境分解性が優れるように設計されている成分がほとんどです。天然成分は毒があるものも多く、例えばこの製品に含まれるレモン果皮油なども光毒性を持ちます。そもそも合成成分より多くの場合ベタつきやすいのが天然成分であり、コストも大幅に高くなるデメリットもありますね。
そうした条件の中で、天然由来成分で縛るということに何のメリットがあるのか、という点を一度考えてみたほうが良いでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。