広告を含みます。
解析ドットコムでは、「ウェン クレンジングコンディショナー」に関して以前より解析記事を掲載しました。
「リンスで頭を洗うようなもの」「刺激が強く、リスクを蓄積させる悪夢のようなシャンプー」と、危険性をずっと指摘していました。
その後、
当時の販売元ガシー・レンカー・ジャパンから訴訟予告の手紙をいただきました。
なんとも外資系らしい対応ですが、解析の内容に嘘があるならともかく、明らかに頭皮に塗るのは危険だということを1つ1つ事細かにガシー・レンカー・ジャパンさんにお伝えしたんです。
それを踏まえた上でも、
「記事を削除しなければ訴訟する」と恫喝するんですか?と聞きましたが、明確な回答はしてもらえず、たらい回しにされるばかりでした。
そんな中、懸念していたWENシャンプーのリスクははっきりとした形で顕在化しました。
FDAは開発者のチャズ・ディーン氏の会社と販売会社のガシー・レンカー社に寄せられた約2万1千件もの苦情についても調査を開始する予定。
人気シャンプーで脱毛被害 FDAも調査開始=米国
このように、
多数の消費者に脱毛被害が続出し、集団訴訟が起こされ、FDAの調査が開始されるに至ったわけです。
こうした問題が起こるずっと以前に、この製品が売り出された当初から
警告していました。
これほど(シャンプーとして使った場合)リスキーな製品はないと訴えておりました。
難しい話ではなく、タンパク変性作用が強いカチオン界面活性剤で頭を洗ったら、そりゃ毛も抜けるよ、という話です。
リンスのように、毛だけにつけるからメリットがあるわけで、肌には洗浄剤と比較にならないくらいリスクが大きい成分ですから。
実際、このような状況に至ってもなお、ユーザーの批判に対して「科学的根拠がない」の一点張り。
もう十分に問題があることをガシー・レンカー・ジャパンさんも認識されたのだと思います。
2017年には社名がガシー・レンカー・ジャパンからザ・プロアクティブカンパニー株式会社に変えるというウルトラC。
ボロボロに傷ついた企業イメージを払拭するには、悪くないアイデアです。
しかし、変えるのは名称だけでなく
即効性ばかり強調した製品作りから、安全性も両立したもの作りを心がけるべきです。