Ingredient Analysis

ラウリン酸K

アニオン界面活性剤 23件の商品に配合 ID: 8062
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
-10

素材の品質
-15

使用感
基本情報
成分名ラウリン酸K
医薬部外品名ラウリン酸カリウム
慣用名・別名カリ石ケン素地(ラウリン酸系)
INCI名Potassium Laurate
化学式C12H23KO2
分子量194.31 Da
由来植物性
推奨配合濃度2〜15%
適正pH域9〜11
EWGスコア4/10
コメドジェニック度5/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +40
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 -10
成分の素材品質・配合価値
安全性 -25
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -15
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +20
環境負荷・生分解性の評価

概要

ラウリン酸と水酸化Kの中和反応で生成されるカリウム石鹸(アニオン界面活性剤)。ヤシ油・パーム核油由来のC12飽和脂肪酸塩で、大きくクリーミーな泡と高い洗浄力が特徴。アルカリ性(pH9〜11)のため皮膚バリア機能を損傷しやすく、タンパク質・脂質の溶解性が高い。液体石鹸・シャンプーに使用されるが、刺激性と乾燥誘発リスクが高い古典的洗浄剤。

ラウリン酸Kの解析

ラウリン酸K(ポタシウムラウレート)は、ヤシ油やパーム核油に含まれるラウリン酸(炭素数12の飽和脂肪酸)と水酸化カリウム(KOH)の中和反応によって生成されるカリウム石鹸である。同じラウリン酸を水酸化Naで中和すると固形石鹸になるのに対し、カリウム塩は水溶性が高く液状石鹸・シャンプーに適している点が大きな違いだ。

洗浄機序はシンプルで、アニオン性の親水基が水と、炭化水素鎖の疎水基が皮脂・汚れと結合し、ミセルを形成して汚れを乳化・除去する。泡立ちが良くキメ細かいクリーミーな泡を形成するため、古くから石鹸・液体クレンザー・シャンプーのベース洗浄剤として使用されてきた。しかしその反面、溶液のpHは9〜11程度のアルカリ性となるため、皮膚本来の弱酸性(pH4.5〜5.5)を大きく外れ、皮膚バリアを形成するセラミドや天然保湿因子(NMF)を溶解・除去するリスクが高い。

類似成分であるラウリン酸Na(固形石鹸成分)と比較すると、ラウリン酸Kは水への溶解性が高く液体製品向けだが、刺激性の本質的な差は小さい。よりマイルドな現代的代替成分としてはラウロイルグルタミン酸塩系・コカミドプロピルベタイン・ラウロイルサルコシン塩などが挙げられ、近年はこれらへの置き換えが進んでいる。石鹸系シャンプーへのラウリン酸K配合は、硬水環境でのカルシウム石鹸生成(いわゆる「石鹸カス」)の問題も抱えており、軟水文化圏の日本では比較的使用感が安定するものの、硬水地域では洗い上がりのキシミが顕著になりやすい。

環境面では植物由来で生分解性は高いが、アルカリ排水が水系環境のpHを乱すリスクはゼロではない。敏感肌・乾燥肌・アトピー素因を持つ方への使用は特に注意が必要で、継続使用による皮膚バリア破壊・乾燥の悪循環が生じやすい成分と位置づけられる。

相性の良い成分

グリセリン 加水分解ケラチン

相性の悪い成分・混合注意

陽イオン界面活性剤 金属イオン

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