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トリートメント効果など大して期待せず、その天然由来っぷりに共感する人向け。
もっとも大きな違いは陽イオン界面活性剤を使わず、最近増えているブラシシルイソロイシンエシレートでベースを構成しているところ。
これ、言ってみればアミノ酸なので、ちょっとした保湿効果を得られる程度の仕上がりです。
ダメージ部分を選択的に補修して皮膜形成する・・というような、一般的なコンディショナーの機能は期待するべきじゃありません。
その他にも徹底してほぼ天然由来、植物エキス中心の処方ですね。
中ではダイマージリノール酸ダイマージリノレイルのような保水効果の高い素材もありますが、概して油分補給というレベルを出ない内容といえます。
特に理由がない限り、わざわざ高額な支払いをして効果の低いリンスを買うようなものでは?というのが印象です。
ヘアケア効果は低く、コカミドプロピルベタインのようなある種の洗浄剤といえる成分も入っていますので、必ずしも安全性が高いということもありません。
頭皮に良さそうなエキスがありますから、頭皮から毛先まで塗って使うことでメリットを拡大できる、というコンセプトかもしれませんが、
頭皮にこれだけオイリーなコンディショナーを塗る事自体、あまり感心しません。
頭皮はそもそも非常に皮脂分泌の多い部分ですので、余分にオイルを足したら頭皮ニキビなど皮膚疾患を容易に引き起こすでしょう。
それにしても、天然由来にこだわるのは自由なのですが、その縛りのせいで中途半端なコンディショナーになってしまうことには何も思わないのでしょうか。
たとえ合成成分や石油由来であったとしても、天然由来成分よりはるかに少ない量で多くのメリットを付与でき、人体にも環境にも負荷がない素材であれば積極的に使うべきではないでしょうか。
もちろん、特定の成分にアレルギーがあるとか、実際に合成成分で良くない成分もないわけではありませんが、それは天然でも毒物があるのと同じです。
天然素材ばかり使っていたら、あっという間に資源が枯渇してしまいますし(だから高額)、合成成分の良いところ、天然成分の良いところをミックスして持続可能性を考慮しながら使っていくということも意識するとバランスが良いのでは、と思います。
この製品に関しては、もちろん100%オーガニックというわけではありませんし、オーガニック縛りでももっとコンディショニング作用を強くする余地がたくさんあります。
よって、少し製品の出来栄えとしては辛口評価になるかな、というところです。