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いやいや、普通にトリートメントではなく、洗い流さないトリートメントなのですね。
だとしたら、ベースのステアラミドプロピルジメチルアミン(3級カチオン界面活性剤)はNGでしょう。
カチオン界面活性剤はタンパク変性作用が他より強いため、つけたら、洗い流す前提の成分です。
3級なだけ低刺激寄りではありますが、洗い流さないなら話は別。
これだけの高配合でカチオン界面活性剤があるなら洗い流すべき(洗い流しても有効成分はダメージ部に留まるように設計されています)。
いきなりミソがつきましたが、他はどうでしょう。
全体としては、
保湿効果を中心に設計されたエモリエント系トリートメント。
ただし、前述したようにカチオン界面活性剤がしっかりとベースに組み込まれていること、
ダイマー、リンゴ酸のような肌に刺激を感じやすい成分が配合されていることを考慮すると、
肌刺激が通常よりも高いことが懸念される一品。
商品説明にあるような、敏感肌にも優しいということは特にありません。むしろ、刺激が強めな部類とも言えます。
平均よりは滑り感の改善などが良い製品ですが、値段とのバランスもやや悪く、マイルドでないことを考慮するとオススメには至りません。
標榜する「スキンケア発想」から脱線した処方といわざるを得ないでしょう。
ノンシリコン、という売り文句に関しても、これならばシリコーンを配合していた方が肌に優しい! ということになりますので、
どこか目指す方向が消費者から逸れたところにあったのではないか。
残念な内容の一品です。