解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社 ビューティーアーキテクトブランド名
Lily容量
600ml参考価格
16500円1mlあたり
27.5円KaisekiID
7323全成分
最大の特徴はベースのカチオン界面活性剤。洗濯でいうと柔軟剤にあたる成分ですが、ジメチルステアラミン=3級カチオン界面活性剤です。
3級カチオン界面活性剤は4級と比べると肌に優しいのが特徴。頭皮についてしまってもある程度安心。その代わり、髪のダメージ部分をカバーする能力が落ちます。
flowerトリートメントの、良くも悪くも個性といえるのはここだけ。その他の部分は油剤がほとんどで、皮脂バリアに近い組成のオイルをチョイスしているようです。髪に馴染みがよく、シリコーンやミネラルオイルなどと比べると自然なツヤ感、指通り感を付与することができそうですね。
ただし、素材レベルでいえば平凡で、ありきたり。15000円超えのプライスの説得力を生み出している部分にはまだ出会えていません。
何かスペシャルな補修成分があるのかな、と全成分を見てみましたが、せいぜいココイルアルギニンエチルPCAくらいでしょうか。ココイルアルギニンエチルPCAはアミノ酸系カチオン界面活性剤で、まずまずの滑りも提供します。それと、シリコンも少し入ってますね。もっと入れたほうが良かったんじゃないですかね。
シアバターとかマカデミアナッツ油、スクワラン+3級カチオン界面活性剤に、添加成分としてアミノ酸系両性界面活性剤というのが全て、ということのようでした。
これが意味するのは、肌にはやさしいのは間違いないが、ヘアケア能力はいち髪にも及ばずというものです。
いち髪の(しかもコンディショナーでも)同様に3級カチオン界面活性剤ベースで肌にやさしいのは同様。なおかつ、flowerトリートメント同様に植物由来系のオイルを豊富に含み、アミノ変性シリコーンやツヤ系シリコーンなどコーティング要素もしっかりしています。
単純にいち髪コンディショナー(1273円)とflowerトリートメント(16500円)を比べて見たとき、正直ヘアケア能力ではいち髪の方が優れている、と言わざるを得ません。
厳密な低刺激性では若干flowerトリートメントに軍配が上がりますが、総合力では値段にして10分の1以下のいち髪の方をオススメすることになりそうです。
これは、単純に全成分を見て比べただけで、何の贔屓目もありません。
なぜいち髪コンディショナーと同等のトリートメントが10倍以上の値段で売られているのか。値段の設定は自由ですから、それ自体問題ありませんし、それで売れているなら立派と言っていいくらいです。
ただもし、本当に良いトリートメントを探しているなら話は別です。
シャンプーの方でも言及しましたが、肌にやさしい=良い製品ではないという事を考えねばなりません。
ヘアケア効果を完全に犠牲にして安全性を高めるなら、誰にでもできるでしょう。
安全性を高めつつ、ヘアケア効果を最大化する努力こそが尊いのであって、そういう視点でみたときflowerトリートメントは評価に値しません。
まるで気の抜けたコーラのような内容で、一体何に金を払っているのか?と疑問が浮かぶようでどうでも良いコンディショナーです。
値段が10分の1であれば、まだ理解できる部分はありますが、どんなものかと楽しみに拝見したのに専門性もこだわりも感じ取れない全成分は少々残念であります。。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。