解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
マンダムブランド名
GATSBY(ギャツビー)洗顔料容量
130ml参考価格
350円1mlあたり
2.7円JANコード
4902806102024KaisekiID
8162全成分
こんにちは、化粧品の解析チームです。今回は、マンダムから発売されている「ギャツビー ディープクリーニングスクラブ」という洗顔料について、私たちなりの視点で分析してみました。ヤング男性の皮脂除去に特化したこの商品、一体どんな特徴があるのでしょうか? 早速、その実態に迫ってみましょう。
解析の結果、この洗顔料は驚異的な洗浄力を持っていることがわかりました。5点満点中、なんと8.4点という、他の追随を許さない高得点です。一方で、素材のレベルは1点、安全性も2.3点と低く、保湿力も2.5点と物足りません。つまり、洗浄力一点突破型の製品と言えるでしょう。
この商品には、シルクやメントール、ミネラルオイルなどが配合されています。シルクは肌に親和性が高く、保湿効果も期待できます。メントールは清涼感と血行促進作用を、ミネラルオイルは光沢感を与えてくれます。しかし、これらの成分は洗浄力の高さを補うには力不足と言わざるを得ません。
ここで注目したいのが、「ヤング男性向けの皮脂除去剤」というコンセプトです。確かに、思春期の男性は皮脂の分泌が活発で、ニキビに悩まされることが多いですよね。そういった意味では、この商品の存在意義はあるのかもしれません。
メリットは、何と言っても圧倒的な洗浄力でしょう。頑固な皮脂や毛穴の汚れも、これならばスッキリ落とせそうです。デメリットは、肌への優しさに欠ける点です。連続使用は避けた方が賢明かもしれません。
ちなみに、「極小スクラブ」という言葉に惹かれる人も多いのではないでしょうか。確かに、細かいスクラブは肌への負担が少なそうです。しかし、それでも肌に物理的な刺激を与えていることに変わりはありません。過信は禁物です。
洗顔料に配合されるスクラブ剤は、物理的な洗浄力を高める目的で使用されています。花王株式会社の研究によると、スクラブ粒子は皮溝中の汚れを分散除去する効果が高いことが明らかになっています[1]。特に、皮膚と同等以上の弾性率(107dyne/cm2以上)を持ち、粒径が皮溝の起伏や毛穴の大きさと同程度(200-350μm)のスクラブ粒子が最も高い洗浄力を発揮するとのことです[1]。
スクラブ剤の素材としては、ポリエチレンやポリ乳酸などのプラスチック、鉱物、合成ワックス、砂糖、セルロース、コメヌカなど、天然物から合成物まで様々なものが使用されています[3]。素材の硬さ、弾性、吸着性などの物性の違いにより、スクラブ効果や皮膚刺激性に差が生じると考えられます。
一方で、スクラブ剤の使用には注意が必要です。厚生労働省は2010年、スクラブ剤や火山灰等の不溶性成分を含有する洗顔料について、眼に入らないよう注意を促す表示を義務付ける通知を出しました[2]。これは、スクラブ剤が眼に入ることで眼表面異物となり、角膜障害などを引き起こす危険性があるためです。実際、国民生活センターには、火山灰由来の原材料が配合された洗顔料による眼の危害事例が多数寄せられています[2]。
さらに近年、スクラブ剤に使用されるマイクロプラスチックが環境中に排出され、海洋汚染の原因となることが問題視されています[4]。
以上、ギャツビー ディープクリーニングスクラブについて解析してみました。皮脂除去に特化した製品としては、確かに優れた性能を持っていると言えます。しかし、日常使いには向かないでしょう。あくまでも、一時的に集中ケアをする際の選択肢として考えるべきです。自分の肌質に合わせて、賢く使い分けることが大切だと言えます。
この商品の特徴をまとめると、以下のようになります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。