解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
GINZA TANAGOKOROブランド名
TANAGOKORO容量
110ml参考価格
2750円1mlあたり
25円JANコード
4571509420010ASIN
B08PDYYV24発売日
20201202KaisekiID
10785全成分
解析チームです。今回は“銀座の炭の力”、GINZA TANAGOKOROの『チャコールフェイスウォッシュ』を徹底解析していきます。紀州備長炭をウリにしたこの製品、見た目はシックでパケ買い欲もそそる洗顔料ですが、中身はどうなのか?石鹸系でしっかり汚れを落とすタイプの処方だけに、肌のうるおいを守れるか、刺激性は?といった気になる点も多数。GINZA TANAGOKOROは、日本の伝統素材をスキンケアに昇華させるコンセプトを掲げ、銀座一丁目から炭の可能性を発信しているブランドです。果たしてその炭、どこまで肌に効くのか。深掘りしていきましょう。
GINZA TANAGOKORO チャコールフェイスウォッシュは、全324品中296位とやや下位。総合点は5点満点中1.9点と、正直に言って手放しでおすすめできる位置づけではありません。ただし、洗浄力のみは4.0点と非常に高評価。他項目、特に素材のレベル(1.2点)、安全性(2点)、エイジングケア(1.5点)などが足を引っ張っており、偏ったスペック構成となっています。 また、価格は110mlで2,750円とやや高価で、コストパフォーマンスは1.57点と評価されています。口コミ評価は4.4点と高く、愛用者には満足度が高い模様ですが、販売数やランキングは控えめ(売上ランキング:1424位、直近180日間で27本)。このギャップも解析のポイントです。
炭:紀州備長炭を使用。炭1gあたり約200〜400㎡の表面積を持ち、皮脂・角栓・微細な汚れを強力に吸着。スクラブ的な物理除去も期待できますが、粒子が粗い場合はマイクロダメージの懸念も。
ステアリン酸グリセリル(SE):自己乳化型乳化剤。石鹸ベースでの使用では肌のバリア機能を損なう可能性があります。
シャクヤク根エキス:抗炎症・抗糖化・収れん作用あり。加齢による黄ぐすみや毛穴の広がり対策として配合されたと考えられます。
ハトムギ種子エキス:イボ・炎症・排膿に作用。昔から肌荒れ対策として活用されてきた東洋ハーブの代表格。
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル):疑似セラミド。保湿補強成分としての役割がありますが、保湿力は2.4点と控えめ。
この洗顔料最大の武器は、炭と石鹸のダブルアタックによる“毛穴汚れ一掃力”。炭の吸着力は科学的にも実証されており、PMCやElsevier系の論文でも皮脂除去効果が報告されています(例:J Cosmet Dermatol. 2018;17(6):1116–1121)。しかし、これが“強すぎる”可能性も。
実際、成分構成はアルカリ性石鹸そのもの。水酸化K+ステアリン酸・ミリスチン酸・ラウリン酸という典型的な石鹸構成は、肌の保湿因子(NMF)を流出させる懸念があります。
また、植物エキス6種(シャクヤク・ハトムギ・ユキノシタ・チャ葉・ホホバ・ドクダミ)でうるおい訴求はしているものの、ベースの洗浄力が強すぎてバランスが取れていない印象。
さらに、2,750円という価格に対してコスパ評価は1.57点。これは業界平均(2.5前後)を大きく下回る数字です。使用感も1.9点と低めで、“つっぱり感”や“刺激”が懸念されている可能性も。
GINZA TANAGOKORO チャコールフェイスウォッシュは、洗浄力に極振りした個性派。炭の吸着力と石鹸の洗浄力によって、毛穴の奥からごっそり落としたい!という方には刺さる仕様です。しかし、乾燥肌・敏感肌の方にはリスキーな構成でもあります。
「日本の伝統素材 × 洗浄力」という軸は魅力的ですが、それゆえに汎用性が犠牲になっている印象。毎日使うよりも、“週末ディープクレンジング”として取り入れるのが賢い活用法かもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。