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確かに天然素材で作られたと言えるトリートメントです。
ただ、天然素材=品質が良いということではありません。
天然素材だから絶対に安心感があるというのも違う気がします。
(鬱蒼と生い茂ったジャングルを探検してみれば、天然素材がいかに毒を持つものが多いかわかるはずです。)
どちらかといえば、そういった天然素材の良い点だけを抽出したり、合成して作ったりして安全に使えるようにしたものが合成成分と呼ばれているもの、といえます。
さて、天然素材100%と謳うこの製品は果たしてトリートメントとしては機能するのでしょうか。
結論から言えば、意味がないことはないがやはり並のコンディショナーと同じ程度かどうか、といったレベルです。
天然、天然とはいえ、ベヘントリモニウムメトサルフェートやココイルアルギニンエチルPCAのような合成成分といった方が適当なコンディショニング成分もありますので、
一応コンディショナーとして最低限の仕上がりはなされるはずです。
天然成分100%といううたい文句に見合うものなのかなぁ、とは思いますが。
はちみつや、AHA系成分によるデコンディショニング作用で一時的には指通りが改善しますが、
トリートメント効果の持続性はほとんどなく、 多くを期待できないリンス剤のような印象です。
ダメージヘアを改善したいという場合には明らかに力不足、枝毛切れ毛のカバーと言った補修力もほとんどなく、頭皮に安心してつけられるほど低刺激でもありません。
天然成分を集めて作るという、ある意味で非効率な作り方をしている分、価格はやや高く設定されていますが、効果がそれに見合ったものとは言えなさそうです。
天然成分100%なら安全というのも違い、そもそも天然成分ばかり使っていたら環境破壊の一因になるように思えます。
トリートメントとしての機能も、天然成分がもともと髪の修復に役立つ、というわけではなく、
髪のケアに合った形に天然成分などを合成して作られているのが本当に効くトリートメントです。
聞こえがいいからと言って天然物を選ぶというのは少し短絡的に感じられる、そんな印象を持たせてくれるトリートメントです。