解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
リアルブランド名
リアル容量
115ml参考価格
1583円1mlあたり
13.8円JANコード
4903432717248ASIN
B0CMSYY2GN発売日
20231107KaisekiID
9999全成分
「安いのには理由がある」。今日は、リアル社の「LC モイスチャースキンローション」について、その実態に迫ってみたいと思います。解析チームが徹底的に調査した結果をお伝えします。
みなさん、化粧水を選ぶときに何を基準にしていますか?価格?成分?それとも口コミ?実は、これらの要素は全て大切なのですが、今回紹介する商品は、その常識を覆すような特徴を持っています。
リアル社は美容室向けのプロ用化粧品を主に製造している会社です。美容のプロが使う製品だから良いはず...そう思いがちですが、実際のところはどうなのでしょうか?
解析結果によると、この商品の総合順位は602個中627位。正直に言って、かなり低い評価です。特に気になるのは、素材のレベルが5点満点中わずか1点という点。これは他の商品と比較しても極めて低い数値です。
一方で、コスパは5点満点中4.4点と高評価。しかし、これは単に価格が安いだけなのか、それとも本当に価値があるのか、慎重に見極める必要がありそうです。
保湿力は5点満点中2.9点とまずまずの評価。ただし、化粧水の主な役割が保湿であることを考えると、もう少し高い数値を期待したいところです。
この商品で特に注目すべき成分はステアリン酸グリセリル(SE)です。これは自己乳化型の乳化剤なのですが、ここに大きな問題があります。自己乳化の部分を石鹸が担っているため、表面上石鹸の表記がなくても石鹸のデメリットを被る形となるのです。つまり、頭皮や髪にはデメリットがあると言わざるを得ません。
この成分の使用は、製品のコストを下げる意図があるのかもしれません。しかし、それによって製品の質が犠牲になっているとすれば、本末転倒と言えるでしょう。
この商品のメリットを挙げるとすれば、そのコスパの高さでしょう。1583円という価格は、確かに魅力的に見えます。また、美容室で使用されているプロ用基礎化粧品という点も、一見するとメリットに思えるかもしれません。
しかし、デメリットはそれを大きく上回ります。まず、素材のレベルの低さは看過できません。化粧品の効果は使用されている成分に大きく依存します。素材のレベルが低いということは、期待される効果が得られない可能性が高いということです。
さらに、安全性も5点満点中2.8点と決して高くありません。肌に直接つける製品である以上、安全性は最優先されるべきです。この点数は、使用に際して慎重になる必要があることを示唆しています。
また、エイジングケア力が5点満点中1.8点というのも気になります。年齢とともに変化する肌のニーズに応えられない可能性が高いということです。
ここで、化粧水の歴史について少し触れてみましょう。化粧水の起源は古代エジプトにまで遡ります。当時は、ミルクやハーブを使った簡単な調合物が使われていました。それが時代とともに進化し、現代では高度な科学技術を駆使した製品が主流となっています。この歴史的な進化の観点から見ると、この商品はやや時代遅れの印象を受けます。
実際、Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究によると、適切な保湿成分を含む化粧水の使用は、肌のバリア機能を改善し、肌の健康を維持するのに効果的であることが示されています[1]。しかし、この商品の成分リストを見る限り、そうした最新の研究成果が十分に反映されているとは言い難いのです。
さらに、International Journal of Cosmetic Scienceに掲載された別の研究では、一部の乳化剤が肌のバリア機能を損なう可能性があることが報告されています[2]。この商品に含まれるステアリン酸グリセリル(SE)は、まさにそうした懸念のある成分の一つです。
さて、リアル LC モイスチャースキンローションについて、いかがでしたか?残念ながら、あまり芳しくない分析結果となりましたね。
この商品を使用することで得られるメリットは、正直なところ、価格の安さくらいしか見当たりません。確かに、コストパフォーマンスは高いかもしれません。しかし、それは単に「安い」だけであって、「価値がある」わけではないのです。
むしろ、素材のレベルの低さや安全性の懸念など、デメリットの方が目立つ結果となりました。特に、ステアリン酸グリセリル(SE)の使用は、頭皮や髪に悪影響を及ぼす可能性があります。
使用方法としては、メーカーは「肌荒れを防ぎキメを整えて、お肌を引き締めやさしく潤いを与える」と謳っていますが、成分から判断する限り、その効果は限定的かもしれません。むしろ、敏感肌の方や肌トラブルが気になる方は、使用を避けた方が良いかもしれません。
結論として、この商品は「安かろう悪かろう」の典型例と言わざるを得ません。確かに価格は魅力的ですが、それ以外の要素、特に肌への安全性や効果を考えると、おすすめできる商品とは言えません。
化粧水選びは、単に価格だけでなく、成分や効果、安全性など、総合的に判断することが大切です。自分の肌に合った、truly(本当の意味で)価値のある商品を選びましょう。
最後に、この商品の重要なポイントをまとめると:
以上、リアル LC モイスチャースキンローションの解析結果をお伝えしました。化粧水選びの参考にしていただければ幸いです。
[1] Rawlings AV, Harding CR. Moisturization and skin barrier function. Dermatol Ther. 2004;17 Suppl 1:43-8. [2] Bouwstra JA, Ponec M. The skin barrier in healthy and diseased state. Biochim Biophys Acta. 2006 Dec;1758(12):2080-95.シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。