しっとりアミノ酸系洗浄剤ベースの、美容系植物エキス配合シャンプーです。
美容効果を謳われる植物エキスをたくさん配合して、洗うよりエイジングケア優先という姿勢が垣間見られる構成ですね。
洗浄剤はアミノ酸系だが、クオリティは・・
ココイルグルタミン酸2Naと両性界面活性剤がベース。これは見るからに泡立ちが弱めで、ちょっとした汚れ、油分があると泡立ちが困難になるタイプです。非常にしっとり感があり、コンディショニング効果もありますが、どちらかというと洗浄力がかなり低いと見ていいでしょう。
さっぱり洗い上げたい場合はかなりタイプが違うので、ハッキリとしっとりエモリエント系が好きな人向けのシャンプーであると理解して選ばれたほうがよいでしょう。
植物エキスのチョイスは質が高い
WHOが「21世紀の驚異的薬草」とまで言ったツボクサエキスをはじめ、ウチワサボテンことオプンチアフィクスインジカ種子油のタンパク質修復作用、バオバブの抗酸化作用、アシタバのセラミド産生・白髪抑制・血行促進育毛作用を中心に、収れん作用による皮脂コントロール効果、ザクロ、チャの抗酸化作用などなど、バリエーションに富んだ植物エキスの有効性を内包しています。
このあたりの美容効果の高い素材をきちんとチョイスして配合している点は評価でき、様々なメリットをもたらす可能性があります。1つ考慮したいのは、洗い流してしまうという点で効能に即効性は期待できない、浸透、残留させる要素が乏しいので効果を最大限利用できるとは思えない、ということ。あくまでも毎日のように使って微々たるメリットを積み上げていくようなイメージです。その先に、これらのメリットのうちどれかが顕在化する、かもしれません。
シャンプーとしては完成度は高くないが・・
シンスボーテシャンプーの方向性は明確にオーガニックマイルドタイプといえます。素材に多くの植物由来を使っているだけでなく、実際に肌には低刺激で安心して使えるシャンプーに仕上がっていますね。その点は間違いないです。
ただし、泡質、泡立ち、仕上がりやエキスのメリットの最大化といった機能面ではやや完成度が低く、快適に使えるシャンプーとしての質はもう一声ほしいという印象ですね。
オーガニック構成のためコストもやや上昇しているようです。このあたり、オーガニックを重視するのであれば買いでもOKですが、さっぱり感や美容効果がより高い、ヘアケア性能がもっと高いのが良い、という場合はほかを当たるほうが合理的でしょう。
オーガニックシャンプー。防腐剤までマイルド仕上げ
泡質が弱い。シャンプーとしての完成度は高い方ではない。