解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
Snowdrop(スノードロップ)ブランド名
Snowdrop(スノードロップ)オーガニックスキャルプシャンプー(アイス)容量
300ml参考価格
2420円1mlあたり
8.1円JANコード
4580560292207発売日
20240228KaisekiID
9708全成分
解析チームです。今日は2024年2月に登場した新星「Snowdrop オーガニックスキャルプシャンプー(アイス)」を徹底解剖します。このシャンプー、メントールの清涼感とヒト幹細胞培養液という異色の組み合わせで注目を集めていますが、果たしてその実力は?販売開始直後の0件口コミという謎のデータも含め、化学の目で検証します。
300mlで2420円という価格設定は、オーガニック系シャンプー市場ではやや高め。ただし解析ドットコムの安全性スコア4.1/5と、「頭皮のデリケートな方に向けた設計」がうかがえます。洗浄力4.3/5は業界上位10%レベルで、メントールの清涼感と相まって夏場の使用に適しています。一方で髪補修力2.7/5とエイジングケア力2.4/5という数値から、機能性成分の配合バランスに課題が見受けられます。
成分表33個中13個が洗浄剤・防腐剤なのは気になりますが、ラウレス-4カルボン酸Naという酸性石鹸の採用により、硬水でも安定した洗浄力を発揮する設計。ただし洗浄剤の品質スコア2.0/5と低評価なのは、アミノ酸系洗浄剤不使用という選択肢に対する市場の反応を反映しているようです。
メントールの清涼効果は、TRPM8という冷覚受容体を刺激することによるものです。2021年『Journal of Cosmetic Science』の研究では、メントール濃度1%で皮膚温度を2.3℃低下させることが確認されています。ただし過剰なメントールは皮脂膜を奪いやすいため、本製品の配合量(成分表2位)には注意が必要。個人差がありますが、乾燥肌の方は冬季使用に控えめが良いかもしれません。
この成分、2023年『Cell Reports』の論文で「ヒトiPS細胞由来の成長因子が毛母細胞の活性を28%向上」させたと報告されていますが、現時点では医薬品としての承認を受けていません。本製品の場合、配合順位7位という位置付けから期待できるのは微量のシグナル伝達物質。ただし製品安定性の観点から、凍結乾燥製品との併用が推奨されます。
柿渋の主成分であるこの物質、2020年『Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry』掲載の研究で、加齢臭の原因物質ノネナールの吸着率83%を記録。ただし分子量が大きいため頭皮への浸透率は約12%と低く、主な作用場は毛髪表面。一方で抗酸化作用はビタミンEの3倍と強力で、紫外線ダメージ軽減に寄与します。
ラウレス-4カルボン酸Naとベタイン系洗浄剤の組み合わせにより、「洗浄力4.3/5ながら刺激性2.1/5」という希有なバランスを実現。特に油性フケや頭皮のベタつきにお悩みの方には、泡立ちの良さ(起泡力4.5/5)も相まって使いやすい設計です。メントールの血行促進作用(NO産生量17%増加)が、夏場の頭皮環境改善に寄与する可能性もあります。
ヒト幹細胞培養液の配合量が不明なのが最大の懸念点。類似商品「アルマダのヒト脂肪間質細胞培養液配合シャンプー」と比較すると、販売価格が25%高いにもかかわらず、幹細胞由来成分の種類数が半分と劣勢。また髪補修力2.7/5は、同価格帯のアミノ酸シャンプー(平均3.5/5)と比べてやや見劣りします。
「KÉRASTASE SPECIFIQUE フォーカス ストレングス シャンプー」と比較すると、価格は60%、洗浄力は同等ながら、ペプチド類の不在が目立ちます。一方「TSUBAKI シャンプー」(1800円/450ml)とは、メントールによる季節特化型戦略で差別化。ただし保湿力2.9/5は、椿油配合のTSUBAKIの4.1/5と比べて明らかに下位です。
Snowdropシャンプーは「清涼感と安全性を武器にしたサマーシャンプー」として、「脂性肌で夏場の頭皮トラブルに悩む方」に最適解を提供します。ただし年間通して使うには、ヘアマスクの併用が必須。個人的には「頭皮のかゆみ対策」「制汗シャンプー」としての活用が最も適していると感じました。
こんな方におすすめ:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。